映画サスペリア(1作目)とだいぶ印象が違う…
監督に一体何が起きたの!?
ホントに同じ監督の作品なのか?
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どうした、どうした、監督~って叫びたい気持ちになった。
映画 サスペリア・テルザ 最後の魔女~あらすじ
最後の魔女~ため息の母こと「マーサル・サスピリオム」の復活と
数奇な運命で彼女と闘うコトを余儀なくされた魔女の血を引く女性のお話。
教会の敷地内で掘りだされた
古い柩とそこにくくりつけられた遺品箱
遺品箱に刻まれた古い文字
その箱の中を見た神父は「恐れ」を感じ
ローマの古代博物館にいる友人にこの品の調査を依頼する。
この箱を開ける途中で博物館の職員女性が指先を切ってしまい
その血がこの遺品箱に滴り…魔女の力を目覚めさせてしまう。
この時、一緒に箱を開けた修復師のサラは
その夜恐ろしい光景を目撃して逃げ出してしまう。
猿と魔物が現れ博物館職員のあの女性を…
不思議な声に助けられ、何とか逃げることができたサラだったが
この日からローマの街は暴力・略奪・殺人事件が多発し
治安がどんどん悪化していくし
サラの周囲はもっと奇妙なことが起きていた。
何者かに「追われている」と気が付いたサラは
逃げながらもこの事件の真相を突き止めようと奔走する。
その中で自分を助けてくれた声が亡き母だとわかり
母が魔女だったことや
母の死が「邪悪な魔女との闘い」によるものだと知る。
復活した「ため息の母」の元に
世界各地から彼女を崇拝す魔女たちが集まってきていた。
サラは母と同じように「ため息の母」と闘う運命の渦にのみ込まれていく…
※以下、ネタバレ有の感想・考察です
監督に一体何が起きたのか!?
私が好きな映画サスペリア
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この魔女三部作の一作目(1977年作)は
音楽も映像(画)もとても素晴らしいのだ!
バレエ学校の建物の仕掛けもその造詣も素晴らしいし、
色彩の使い方・魅せ方も「さすが」なのです。
芸術作品っぽい雰囲気が漂う。
ところが!
今回の「最後の魔女」に関しては
派手な演出のショッキングなシーンはめっちゃ多いものの
画造りとしては「サスペリア」の監督らしくないのである。
音楽や色や造形へのこだわりが…どこかへ…
魔女の描き方も「どうした!?」ってくらい偏ってるし
作品内で女性たちが酷い姿で惨殺されていく(;;)
ヒロインのサラに至っては、その必要あるかな?ってシーンで
糞尿まみれにされてしまう…監督…
それに胸も下もポロリ多め…監督…
1977年から2007年の30年間で
監督の女性観に大きな変化があったのだろうか?
それとも何か女性への恨みが…
勝手に心配になってしまった私です。
魔女vs魔女なのに魔法対決じゃない!?
もう、ここが一番ビックリしたんですけど
サラも偉大な魔女の血を引く「魔力」持ちってわかり
邪悪な魔女の祖である「ため息の母」が復活して
このふたりが闘うって話なのに…
全然、魔法対決じゃなかったんですけど~!?
むしろ、「物理」攻撃!
それにふたりとも激弱なんですけど~
気だけはふたりとも強い(^^;)
なんとなく最後は
「眠りから強引に起こされたため息の母の怒りの一撃」
っぽい大技が決まって『おしまい』ってどうなの!?
日本人魔女として市純さん登場!
日本人魔女として登場する市川純さんは
イタリアで活躍されている女優さんだそうです。
めっちゃ強烈な印象を残す彼女の怪演っぷりに注目です。
彼女とサラの対決が一番すごかった。
日本人魔女っていうと
あーいうちょっと昔のビジュアル系ファンっぽい服だったり
メイクだったりのイメージなんですかね??
ホステルでも日本人女性が重要な役で出てきたけど…
なんで日本人女性ってこんな悲惨な目にばかり遭わされているのか(;;)
顔潰さんといて~(;;)
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なんだかんだで監督に一番思いを馳せた映画でした。
では、また~☆