プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【2度目・映画サイレントヒル】SILENT HILL ⇒Still in Hell~2度目は2つの世界がはっきり見える

お題「最近見た映画」

サイレントヒル(字幕版)

 いろいろホラー映画を観た結果、どうしてもまた見たくなった作品が

映画「サイレントヒル」でした。

この映画は「やっぱりすごい!」と思う。

脚本、映像の1コマ1コマ、役者すべてにおいて最高傑作!

 

 

日本人の精神のウエット感(復讐に燃える心)とか

西洋人がもつ宗教観とか

よくここまで融合させたな・・・と感心。

 

さらに脚本の妙、

映像の細部にまでいたるアート感、

光と色の使い方、

音の使い方、

キャストにいたるまで

全てが計算しつくされ、その計算がどんぴしゃ!のはまり具合。

 

完璧としか言いようがない作品なのである。

 

サイレントヒル(字幕版)
 

 

1回目は「母の愛」に圧倒されましたが

2回目の視聴はよりサイレントヒルの世界観と少女に寄り添えたため

新たに「あ~なるほど」と理解できた部分が大幅に増えた。

 

dokujyolife.hatenablog.jp

 

では2回目だからこそのφ(..)メモメモいきます!

 

 

 

 

2つの世界の交差点「サイレントヒル

 

サイレントヒル」という街は2つの世界に存在する街であり、

2つの世界の交差する地点でもある。

 

◎1つは現実世界

シャロンが穏やかに暮らした、父親がいる現実世界

 

◎もう1つの世界

⇒アネッサ(≒シャロン)がのみこんだ30年前のサイレントヒルであり、

 アネッサが支配する闇の異世界

 

この2つの世界は行き来できるのだが

アレッサが支配するサイレントヒルに行くには

アレッサの招待が必要なようです。

アレッサがつくった復讐のための世界であり

アレッサの意思が支配しているから。

 

他にもアレッサの招待に加えて

あっちの世界に入るには

ローズやベネット巡査のように

交通事故による仮死状態というか

危機的状態における魂と肉体の結びつきのゆらぎが

キーになるようです。

 

どうして父親は妻のいるサイレントヒルに入れなかったのか?

 

アレッサの分身シャロンを養子に迎え

母ローズと変わらぬ愛情を注いできた父

※この父親こそゲームオブスローンズのこのお方やで!

 

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン1 (オリジナル・サウンドトラック)

 

アレッサ(≒シャロンの分身)には

元々父親がいなかったのです。

アレッサは父親が誰か知らないし、

そのせいでいじめに合っていたのです。

 

アレッサがつくったサイレンが鳴り

闇に包まれるとオンスターが暴れるサイレントヒル

アネッサの怒りと悲しみが詰まっ復讐の媚態であり

理想の母親を求める世界。

 

サイレントヒルの世界は

少女だった自分を魔女に仕立て上げ

炎で焼いた村人たちへの復讐を果たす裁定の場であり、

同時に何があっても自分を守り助けに来てくれる母親を得るための場所だった。

 

父親がすべてのいじめや差別の根源であり、

娘を守りきれずに教団の言いなりになった母。

 

アレッサの目に父親は写らないのです。

 

我々は御使いをも裁く者

 

Do you not  know that we will judge angels?

 

Do you not  know that the saints will judge the world?

 

また「あらゆる勝利は全能の神の手にあり」という・

 

ところどころの看板に出てくる文句だよ!

 

アネッサは30年前のことでの住民への復讐と

それに至るまでのジャッジマンが欲しかったのだ。

 

アレッサの燃えあがる復習と死神

日本だと無念の死を遂げた若い人は

怨念となって自分で無念を晴らすが

西洋文化の場合は残された身内の人物か?

悪魔や死神と契約を結ぶのである。

 

アレッサもまた悪魔と取引していた。

シャロンの母ローズのもである。

 

理想の母「ローズ」手に入れたアレッサは

彼女を手離すことなく

今度は「父親を手に入れる」ことに目的を変えたようだ。

 

ローズとベネット巡査の共通点

 

灰が降るサイレントヒル

どうしてシャロンと関係ないベネット巡査は入れて

父親のクリスは入れなかったのか?

 

ここ気になりますよね?

しかもベネット巡査の最期酷いですし…。

 

そこで考えて出した答えが「母性」です。

ベネット巡査の優しさ、別の事件での被害者の男の子への慈愛。

そういった部分がローズとも重なっていたし、

アレッサの求める母親のもつ母性に通じていたのでしょう。

 

サイレントヒルの脚本と映像の素晴らしさ

はじめから面白く

惹きつけられ、ハラハラドキドキする展開でありながら

ラストに向けどんどん期待を上回るモノを見せてくる!!

 

右肩上がりの盛り上がりの脚本!

 

そして細部まで手の込んだ映像の素晴らしさなのである。

妻のいる世界と夫のいる世界の

色彩と光の使い分けがまず素晴らしい。

 

そして映像の細部まで気を使っているからこそ

どこで切ってもその場面が絵になるのだ。

 

ゲーム版のロゴデザインから考察

SILENT HILL

ゲーム版の方はフォントを一部変えたり

文字の重なりい細工したりすごいのである。

 

ゲーム制作チームに「静岡県」の方がいたので

サイレントヒル」と名付けたという。

 

でもだとしたらサイレンス・ヒルなんじゃないか?とか

気になって文字眺めていたらだんだん

「Still in Hell」に見えてきたとさっそく「いいね」くれた。

 

(She is) Still in Hell

彼女なのか?

少女とローズ親子なのか?

 

ホントに細部まで素晴らしい

近年のホラーではキラリと光を放つ作品です。

 

では、また~☆

 

 

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