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【映画部】「少女邂逅」感想・考察~少女の儚さと痛みと残酷さ 体と心・外側と内側

お題「最近見た映画」

少女邂逅

切ない 女同士の友情って近すぎると傷つけあったりすることがある。

「一緒だね、気が合う」と思っているほど

ちょっとした違いや違和感から大きくすれ違ってしまう。

 

 

 Amazonプライムで「おすすめ」「人気」と出てたので見てみたら

少女の鬱々とした日常かと思いきやドンとくる内容だった。

少女邂逅

少女邂逅

  • 発売日: 2019/02/16
  • メディア: Prime Video
 

 

いじめをきっかけに声が出なくなったユミリの前に

彼女の救世主のように現れた東京からの転校生「紬(つむぎ)」

ふたりは急速に仲良くなり、ミユリの生活は一変する。

嬉しさの中でミユリは紬のSOSに気が付かず

徐々に、でも深く彼女を傷つけていくことになる。

 

少女時代特有の

儚さと痛みと残酷さが詰まった映画です。

 

 

親友と出会える確率は24分の1

いじめをきっかけに声が出なくなった小原ミユリ

いじめから逃げることも

誰かに助けを求めることもできないでいる。

 

カッターで手首を切ろうとするが

毎回肌に刃をあてることもできない。

 

その日もいじめっ子の清水達に人目のない

草地に連れて行かれ

叩かれ地面を這うミユリはカッターを出し

手首を切ろうと試みた。

でも、ふと手首を見ると蚕が刃から

ミユリの手首を守るようにそこいた。

 

ミユリはこの蚕に「つむぎ」と名付け

こっそり大事に飼っていた。

でも清水達に見つかり蚕は遠くに投げ捨てられてしまう。

 

唯一の友達だった「つむぎ」を失い

絶望の中でいじめっ子たちになされるがままのミユリ。

制服のスカートのすそを頭の上で縛られ

自分でほどくこともできずもがいていると…

白い服の少女が現れユミリを助けてくれた。

 

彼女はユミリの汚れた下着をみて

自分のパンツを脱いでユミリに渡してくれた…

 

翌日、白い服の少女が転校生「富田紬」として

ミユリのクラスに現れる。

 

ここから二人は急速に仲良くなっていき

ミユリは人気者の紬のおかげで

今までと全く違う学校生活を手に入れる。

 

でも、この頃から徐々に二人の関係が変わっていく…

 

蚕と繭と紬~虫には痛覚がない

蚕は一生懸命に糸を出して繭になったら

その繭ごと茹でられ糸をとられて死んでしまう。

 

蚕の一生は切ない

繭には価値があるが繭の中の蚕に価値はないのだ。

 

「虫には痛覚がない」と紬は教えてくれた。

それは「すぐ死んじゃうから」だという。

 

紬も少女である自分たちのことを

「女は身体にしか価値が無い、外側にしか価値が無い」と叫ぶ。

蚕も少女も同じというコト?

 

生物の先生曰く

蚕は近すぎると糸がからまってダメになってしまうので

小部屋に区切って小さい部屋で独りで繭を作り続けるそうだ。

 

ミユリと紬~少女の幻想世界

少女時代というのは半分くらい妄想幻想世界が

現実と入り混じる時期でもある。

 

ミユリも同様に

紬に対して「蚕のツムギ」を期待していた。

自分を守ってくれる、特別な存在。

だから紬が手首や太ももを切った傷から出る透明な糸が見えたんだろう。

 

紬もまたミユリを「ずっと探していた存在」だと思い込む。

私が助けてあげないと、私が救ってあげないと、私が側にいないと

そう思える相手、そう思わせてくれる相手が必要だったんだろう。

 

ふたりは仲良くなるにつれて

ふたりだけの幻想世界を共有するようになる。

その世界では自分から遠ざかりつつあるミユリに対して

紬が訴えかけ叫ぶ

その世界に転がる意識のないクラスメイトの身体の山の前で

「女は身体しか価値が無いから中身空っぽにして売る」

「何であの時助けてくれなかったの、ずっと待ってたのに」

 

ここで大事なメッセージを紬はミユリに伝えていたのだ。

「中身を空っぽにして身体を売る」

「どうして助けてくれなかったの」

 

紬が何に苦しんでいたのか、

紬こそミユリに自分を救ってほしかったのだ。

 

本当の痛みを知っていた紬と知らなかったミユリ

2人の少女は親友となってから

どんどんすれ違っていく。

 

少女時代に簡単に口にしてしまう

「ずっと一緒」は大抵嘘になる。

 

ミユリは学校でいじめられていて苦痛の中にいたが

「苦しめられる側」であって

誰かを深く傷つけたことからくる心の痛みも

カッターで肉体を傷つけた時の痛みも

まだ知らないままだった。

 

紬の身体は自分でつけた傷もたくさんあったが

他人からも傷つけられっぱなしだった。

ミユリは学校生活でくるしんでいたが

紬は学校でも、家でも、学校でも家でもない場所でも

ずっと苦痛の中に生きていたのだ。

 

箱の中で死んでいく紬と

箱の外に出て広い世界に羽ばたこうとするミユリ

 

この映画は全てが相対的で

観ていくうちにどんどんコントラストがきつくなる。

 

好きな気持ちが独占欲から支配欲へ

いじめっこ清水もまたミユリに複雑な気持ちを抱いていたようだ。

「私だけを見て」

思いつめた少女の想いは歪みやすい。

 

好きな気持ちが独占欲から支配欲に達すると

その愛情が暴力的な形に変わる。

 

相手を苦しめることで

相手の中の「自分の存在」を大きくしているのかな?

相手に人生をコントロールできる存在になりたいんだろう。

 

大人になってもここをこじらせた人たくさんいるから

少女に限った事ではないか…

 

ラストシーンのミユリの行動

私の解釈ですが

あれは「シぬため」の行為ではないと思います。

あの傷ではたぶんシねないんじゃないかなぁ。

 

心に湧く激しい痛みを消すため、

紬を傷つけた自分への罰、

紬への懺悔ではないでしょうか?

 

自分が救われることばかり考えて

裏切ってからは紬の存在を忘れようとしていた自分

 

傷つけられてきた自分が

自分を救ってくれた親友を傷つけたこと

 

逃げずに受け止める覚悟故の行為なんじゃないかな。

 

学校で先生が言っていたように

この行為の奥にある「変身願望」なのかもしれません。

今まで以上に本気の変身願望。

 

大人になるって痛みに慣れていくことなんでしょうね。

傷つけられたり、傷つけたり、自分が嫌になったり

 

何が正解だったのか今も全然わかりません。

 

では、また~☆

 

 

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