なんやて!? 攻めの経済ドキュメンタリー「ジャイアント・ビースト」#5:偽物
の中でも今回の著作権が保護する範囲と
模倣が自由な業界話が一番びっくりした私です。
Amazonプライムビデオのオリジナル番組
ジャイアント・ビースト第5話はこちら
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どうしてファッション業界にコピー商品が多いのか?
どうして食業界にパクリが多いのか?
今回のカルとブレイクリー文化学博士の会話から
理解することができました。
「えっ、そうなの?」
「嘘やろ!」
ってところからの~
「そういうことだったのか!」
という納得まで
ジェットコースターのように
自分の頭の中をこの番組が走り抜けます。
ファッション業界~誰もデザインを所有しない!?
私がまず「マジ!?」とぶっ飛んだのはこちら
ファッション学院でカルとジョアンナ・ブリークリー博士の対談が行なわれた。
博士は文化学者であり
知的財産法を研究するシンクタンクを経営している人物。
博士ははっきり言った。
「ファッション業界で複製は完全に合法よ」
“誰もデザインを所有しない”のだと。
誰かが誰かのデザインを基に他のデザインをする⇒OK
「高級ブランドの複製は麻薬のようなもの」
とも語っている。
誰もデザインを所有しない?
デザイナーが所有できるのは自分の名前(ブランド名)だけで
そこは登録商標を持っており保護されているという。
ふむ、ふむ、
デザインを真似てつくってもいいけど
ブランド名やデザイナー名を使っての販売はできないのだな。
でも、なんか釈然としない。
堂々とパクられるのもイライラするじゃん。
とモヤモヤしていたら
博士はさらに面白いことを語りだした。
高級ブランドバッグの多くがロゴが目立つデザインな理由
そういうことだったのか!?
単純にそのバックを持っていることを誇示しない人の
虚栄心を満たすためかと思ってたぜ~
実際はロゴは商標登録で保護されているから
ロゴをデザインの特徴にして
複製品デザイナーにコピーされにくくしてたのね。
そんなことよりも博士のこの一言!
「実用品は著作権で保護されないの」
ファッション・・・ハイファッションであろうとも
服・バッグ・靴は実用品ですものね。
なるほど、なるほど
これは全く考えになかった(--;)
実用品は著作権で保護されないのかぁ
知的財産権・・・難しいな。
模倣が当たり前の業界にはインセンティブ構造が存在する
今回博士のかたる話はどれもが刺激強めだった。
その中でも
保護が無いからこそ
ファッションは芸術の域まで高められた
という言葉がとても印象に残っている。
元々は服は実用品だから
機能性重視でいいわけだ。
でもファションはどこか芸術よりな印象がある。
特に世界の有名デザイナーのデザインや
ファッションショーを見ると
それはもう「現代アート」の世界。
機能性・実用性⇐======⇒デザイン性・アート性
この幅を広くしてきたからこそ
ファッション業界は大きくなったということでしょう。
ファッションデザイナーもまた守りではなく攻めの姿勢なのだ。
時代精神を理解して、トレンドから離れ先を行く少数のデザイナーだけが
デザイナーとしての王冠を手にできるという。
攻めてるやん!
攻めて、攻めて、攻めまくってる。
同じように
- シェフもレシピを所有しない
- 家具も実用品だからデザイナーはデザインを所有しない
- コメディアンもジョークを所有しない
だからその世界は多様性と発展でどんどん広がっていくんだそうだ。
面白い~♪
めっちゃ面白くない?!
模倣に対するセコさとずる賢さはまだ感じますが
現存するアイディアを利用して更に先に行こうとする
後から追いかけてくる模倣者に負けじとオリジナリティーを
加速させるから芸術にまで高められる・・・熱いね。
今回はプラスの刺激を貰った気がする
内容でした。
次回は「映画業界」だよ。
では、また~☆