太陽に近づくほど溶けていくイカロスの翼
経済も同じなんだって!?
無知BBAが経済の仕組みを知るためにお世話になっている1冊
(無知BBAにもわかりやすく経済を教えてくれた恩師的本です)
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進む自動化と経済のイカロス症候群
マルクス氏の云う「経済に組み込まれた安全装置」について知るための重要部分!
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イカロスのように
”経済もゆっくりと痛みを伴いながら自動化に向かう”
というのです!
自動化というのは
高い生産性で経済成長を押し上げるけど
それは「イカロスの蝋で固めた翼」のように
高く跳ぶほど危険が伴うようなのです。
具体的に見ていきましょう。
人間がテクノロジーに置き換えられるたびに
自動化が進むと
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製造コストが少しづつ下がる
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市場競争が激しくなるにつれ
価格競争により価格も下がっていく
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劇的な確変に入る
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高技術商品・精密品の製造コストがガクンと下がる
工場は人間の労働者を必要としない程自動化が進む
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◆問題発生◆
自動化がどんどん加速していくが
自動化を支えるのは利益!
自動化⇒製造コスト下がる⇒企業の価格競争激化で価格も下がる
価格も下がっていく状況では
自動化を支える「利益」が蓄積されていかないのである。
進む自動化の真の問題点と安全装置
進む自動化が抱える問題点
「3つの力が価格をコスト以下に下げてしまう」こと
①自動化でコストが下がる
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②企業同士の過酷な競争により
価格競争に陥り
価格は生産コストをそれほど上回らなくなる
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③人に変わり働くロボットは商品を買ってはくれない
ロボットも機械も「消費者」にはならない
(電気代や燃料、メンテナンス代は喰うけどね)
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市場における需要が下がる
供給は過多になるので
更に価格を下げるしかなくなっていく…
カール・マルクス氏の云う「安全装置」とは
市場のこの仕組みを指すらしい。
自動化が進み
価格はやがて「利益を生まない」水準まで押し下げられる
工場の機械を動かす費用も賄えないため
工場は停止に追い込まれてしまう…
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市場社会のイカロスの翼が溶けはじめる
労働者は消費者でもあるのだ。
労働者こそ一番の顧客になる存在なのだ。
労働者は企業の財産で宝なのさ。
そこを切り捨てたら…
自分の体から血を抜き続けるのと一緒みたいだね。
ここにきて、
従業員=人件費=抑えるべき費用
という考えを社会に持ち込み広めた「あの人達」の話と
繋がってきたようだ。
では、また~☆