市場社会に潜む「黒魔術」「悪魔」と続きまして今回は「呪い」編へ
何で世の中便利になっているのに、私たちはより忙しく苦しくなっていくのか?
この謎に迫っていきましょう~
無知なBBAが「世界経済」を知る参考書がこちら
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今回も学びの理解を深めるため
できるだけ4コマ漫画風(修行中)
蒸気機関の発明以降、進む「工業化」
蒸気機関が登場して
爆発的な生産性を手にして以来
社会は変わってしまった。
「工場」では蒸気機関のおかげで
もの凄い勢いで大量にモノが作られるようになり
産業革命以降、あらゆる事業界で「工業化」が進んでいく。
「農業」の分野も例外ではなく
機械と科学による大規模・工業化がどんどん進んでいった。
社会から市場社会になって変わる「社会の目的」
社会という「人が主役」の共同体。
地域内に住む人びとが協力して
豊かに安全な生活を目指す「社会」が
市場社会になって蒸気機関を得て以降
「社会の目的」が方向をガラッと変えてしまう。
利益の追求、企業競争がメインになり
生産性向上、経済の拡大が社会の目的になった。
「社会に参加している人々の幸せ」は、はじかれてしまった。
市場社会は目的を果たすため
どんどん社会を機械化・自動化・工業化を進めていく。
人々はテクノロジーの進化を喜び「ある」期待をした
市場社会に参加する多くの人は
社会の目的に「人々の幸せ」が入っていないことに気付かず
「ある期待」をした。
自分たちに変わって機械が働いてくれる、
退屈な仕事や雑用から解放された「快適で余裕のある暮らし」が
この先にまっていると期待した。
人々の期待と真逆の現実
しかし、現実は「人々の期待」と真逆の方向に進んでいる。
私たちの為に働いてくれるはずの「機械や技術」
この進化し続ける機械・技術・生産性を支えるために
人々が今まで以上に働かなければならない結果に…
身も心もすり減らして
進化する機械・技術の生産性を維持・拡大していくことに。
いつの間にか
実は映画マトリックスが指摘する警告は
既に現実のものになっているのかもしれない。
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私たちは「夢と希望」の幻想を見せられて
必死に社会を動かすエネルギーを提供し続ける
歯車の中のハムスターなのかも?
夢と希望を見続けられる限り
走り続けられるわけかぁ
広がる格差、大きくなる将来への不安
世界の人々の暮らしが良くなったのか?
自分たちの社会から
今度は世界に目を向けて見てみよう。
こういった技術の飛躍的な進歩があっても
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問題は大きくなるばかり(--;)
貧困や飢え、貧富の格差はどんどん拡大して
コントラストは高くなる一方だし
紛争も無くならない。
将来への不安とストレスはより大きくなっていく。
なんのための技術の進歩なのか?と思っちゃいますが
技術進歩の目的(社会の目的)に戻って考えれば
進むべき方向に進んでいるというわけです。
嫌な方向に進んでいく一方に思えますが
マルクスは市場には呪いもあるが
機械が人間の労働者に完全にとってかわる前に働く
「安全装置」も仕込まれていると言っている。
(マジかよ!?)
この話は次回に。
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