「新・鬼平犯科帳=松本幸四郎さん版」をドキドキしながら初見。
めっちゃドキドキしながらも
若かりし頃の「鬼平」の姿を冒頭に拝見出来てテンションあがってきた~
ってところで「タイトル画面」がどーん!
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この時、私はちょっとだけ(いや、だいぶ)ショックを受けた。
タイトル文字が通常フォント文字を並べただけだったのだ…(ガガーン)
鬼平っつたらよ~
あの「鬼平の心情」を表したような「タイトル文字」重要でしょうがぁ!!
鬼平の心情を表すような「手書き毛筆」にしてほしかった…
鬼平はよ~若くも無く・老人でも無い「中年」だからこその複雑な心情をもって「己が生きる時代」を見つめていたんだからよ~
若い時なら「自分の将来」や「社会・国の将来」に明るい希望や期待をもって、「なんなら自分の力で変革をおこせるんじゃなか」くらいの気で世の中を見られる。
老人になったら、この世の不条理を見続けて 悪に終わり無いことを悟り、他への期待や希望を持つよりも 自分の残された生をただまっすぐに見つめるだろう。
でもよ~鬼平はよ~そのどちらでもない年代なんだよ(;;)
社会に対し「明るい希望」や「善なる浄化」を期待はできないこともわかってるし、かといって不条理で悪に終わりがないからといって「悪を放ってはおけない」のです。今の世の中を少しでも「善くするために」闘うことを決めた男なんですよ~
世界全体・日本全体・江戸全体を道理に沿った社会に浄化維持できないとしても、「自分の目の届く範囲・自分の手足が届く範囲の平穏や秩序は守ろう」という今を精一杯に闘って生きる男の話なんすよ~
結構 グレーなところにも身を置く、グレーな処の人脈の力も借りる。
故に毛筆のような柔軟さとかすれ具合と全体としては中心に一本芯が貫かれている字のバランスが 彼の心情を表すんやないか~(;;)
エンディング曲もよ~期待して待ってたのによ~
映画版の宣伝で終わっちまってよ~なんかさびしかったです。
でもとても丁寧に創られており「新・鬼平犯科帳」も重厚感あって面白かったです。
あの御嬢さんが…あんなに変わってしまうとは。。。