アニメ版では「黎明編」⇒「復活編」という流れになっております~
手塚先生の思考に近づくには漫画連載時の流れをたどる方がいいかも。
よーし、行くぞ~勝手に見どころ案内
◆アニメ版「火の鳥」復活編その一
プライムビデオで視聴できる方はこちら
【ざっくりとあらすじ】
物語は2482年
地球は死にかけていた…
人類は地球を捨て、宇宙へと飛び出す
その頃 月では巨大な火の鳥が生まれていた…
月の研究施設の爆発事故で生き残った男「レオナ」
緊急手術が行なわれ
脳の損傷が激しく、脳の50%が人工頭脳を移植され、なんとか蘇生。
だが目覚めたレオナに過去の記憶はなく、
人間がゴミのような物質片に見えるという認識障害が起きていた。
混乱と苦痛で自殺しようとしたレオナに火の鳥の声が
「おやめなさい、あなたは死ぬことを許されない」
「お行きなさい、あなたの運命に従うのです」
と、監禁されていた扉が突如開き
何かに導かれるようにレオナは「廃棄物処理場」へ
そこで一瞬過去の記憶が脳をかすめた。
フェニックス計画、猿田博士、レイコ…「裏切り者」という言葉。
ここでレオナは唯一の人間(に見える)「チヒロ」と出会う。
チヒロは旧型ロボットで廃棄されるところだったが
レオナにはロボットのチヒロが人間の女性に見えていたのだ。
やっと出会えた自分以外の人間に喜ぶレオナ、
そして美しいチヒロに心を奪われていき
2人はこの施設からの脱出を図る。
見どころ①2482年死にかけた地球と人類
2482年の地球が…けっこう悲惨です。
ナレーションもいきなり
「地球は死にかけていた」からはじまります。
人類が地球に見切りをつけ宇宙へ飛び出しちゃうのも
「火星移住計画」とかの流れでしょうか?
火星はヤバいからやめておけ~(超戦闘民族の星やぞ)
科学や文明は進んでいるはずなのに
火の鳥が描く「未来側」はいつも悲惨です。
科学や文明が進むほど地球は急速に弱っていく…
見どころ②月と地球の関係
やはり手塚先生も「月」の存在を重要視してるんですね~
月で超巨大な火の鳥が生まれたことに
どんな意味が込められているのでしょうか?
地球の「生成力」の陰・潜象の力は「月」からきているのか?
未来は人類の拠点としても月は重要な場になるようです。
研究施設あるしね。
見どころ③脳の50%が人工頭脳のレオナは人間か?
肉体全体でみれば、大部分は「生身の人間」であるレオナですが
脳の半分が人工頭脳になったことで
レオナの認知・認識が機械・ロボット寄りになっていますよね。
人間をゴミ・物質片・無機物(異種)と認識し、
ロボットを人間(同種)と認識するように。
レオナにとっては現実の人間はみな「敵」になってしまいました。
旧式ロボのチヒロを愛するようにもなっていき…
彼のアイデンティティーはどこにあるのでしょうか?
人間?ロボット?
「私は何者か」「彼は何者か」
こんなをずっと考えながら見てしまう、
それが復活編です。
つづく