その二は「宗教と政治」の関わりによる「人々の分断、闘い」の色が
濃くなってまいります…
◆アニメ版「火の鳥」太陽編その二
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【ざっくり、あらすじ】
倭国の大君は他国との戦に敗れて以来焦っていた。
そのため、敗戦の空気を換えるためにも
民の心を1つにするためにも大きな改革が必要だった。
そこで大君は「仏教」を取り入れ
日本各地の土地神信仰から「仏」へ
神を変えようとしていた。
「仏教」による民心の統一。
そのために、各地の土地神を捨てさせ
そこに寺院を建てようと計画を進めていた。
その頃、ハリマは…
「犬上(イヌガミ)」の名を受け
なんと『里長』になっていた。
犬上は村人から信頼と尊敬を集め
村には活気と笑顔が溢れていた(^^)
犬神の里にも朝廷からの役人たちがやってきて
犬神の祠を壊し、そこに寺院を建立しようとしていた。
なんとか阻止する犬上(ハリマ)だったが。。
見どころ①政治と宗教
またまた手塚先生が鋭利な切り口で
「政治と宗教」というよりも「政治の宗教利用」の点を
グイグイと抉って描いております(^^;)
見どころ②犬上が里長に!
もう倭の民凄いなぁ~
頭部は狼で肩から下が人間という「半獣人間」をすんなり受け入れ
彼の働きぶりや人間性に信頼を寄せ「里長」として慕っている(^^;)
この日本人の大らかさ…今の時代にも欲しいですな。
「受け入れ力」「寛容さ」「認める力」見習いたいところです~
まーハリマは人間と土地神であるクゾクを繋ぐ存在でもありますからね。
各地にそういった存在がいたのかもしれません(興味津々)
見どころ③仏教の僧侶が妖術師⁉
たぶん密教の僧侶を描いているんじゃないかと思うんですが
大君が頼った仏教の僧侶軍団がもはや「妖怪」なのです(^^;)
妖術遣いのように表現されていますが
だんだんと「もはや妖怪」って方向へ
仏教の修行者があるところまで行くと
「神通力を得る」ってことを描きたかったのかなぁ
精神的なものだけではなく
物質世界で示される「人智を超えた力」って表現でしょうかね。
太陽編における武闘派の僧侶軍団は
欲深き魔物っぽいんで完全に悪役になりきってくれています。
つづく