新たな「ムスビ神」の登場だよ~
古代日本の智の探求を進め、日本語のヒビキの神秘構造に触れ、更なる「真理の智恵」に近づくべく、「古事記」の解読に挑んでいる私です。
日本人なら「古事記」に記された神名や地名、事名に込められた「古代の智恵(秘宝)」を探し受取るべきですよ~
というこで、さっそく続きへ
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次に和久産巣日神。此の神の子は豊宇気毘売神と謂ふ。
(「古事記」より)
どうやらイザナミ命の尿から成った第二神のようです。
娘は「食物(穀物)の女神」です。
では、「ワクムスビ神」はどんな神なのでしょうか?
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「ワク=和久」の音と字から、「和久」=永久の調和・循環(天地のエネルギーの大きなメグリ)を結ぶ「産巣日神」なのだと思われます。
更にいうと「和久」が示す「大きなメグリの枠」というのは「正反(陰陽)のメビウスの帯」なんじゃないか、と。
古語の「わく」が「若い」「稚」の意を示すことから、二元・二極の力をむすんで生命・現象のはじまりの枠(朧気な枠・潜象の枠)を産む(生成)する神なのだと思われます。
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ワクムスビ神が一般的には「若い竈の神」とされており、「製塩用の竈」を指すことから「生命の源たる造化の水(海水)」を火で熱し「塩(ミネラル成分)」や「潮の流れ」を産む「竈=水と火のムスビ場」の神なんでしょうね。
造化の水と火の熱エネルギーを結ぶと同時に、「海水(生みの水)」を「水蒸気」と「塩」に別けていることから「重合+分離」による生成を司っており、重合と分離は生成の場で同時に起きているという重要な示しなのかもしれません。
生み出される生命・現象というのは、こういった「造化の永久活動=重合・分離のくり返し」により生じる一時の輝き(形状)なのかも。
(つづく)