イザナミ神が葬りまつられた地は「出雲国と伯伎国の堺の比婆山」なのです。
「出雲(いづも)国」とはどういう地・場なのでしょうか?
古代の智を探りはじめ、古代日本の智に深く興味を持った私です。
特に「日本語のヒビキの神秘構造」に触れ、日本人としての誇りを取り戻し「日本の偉大さ」を感じております。
日本語神秘のヒビキによって発せられた「神名」「地名」に込められた真意(真理の智)を読み解くべく「古事記」に挑み中。
イザナミ命が「命(めい)」から離れ、「イザナミ神」となり神避りした御身(御遺体)は「比婆の山」に葬り(はぶり)祀られたという…
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故 其の神避りたまへる伊耶那美神は、出雲国と伯伎国との堺の比婆の山に葬りまつりき。
(「古事記」より)
なぜ「出雲国と伯伎国の堺」の地・そこに坐す山がイザナミ神の御身体埋葬の場に選ばれたのか?
この謎を解くために、まずは「出雲国(いづものくに)」が如何なる地・場なのかを読み解いてまいりましょう。
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出雲(いづも)というのは「イ出でる・地(処)」であり、「イ雲=イヤシロの気」が「内(潜象・潜在)から外(現象・顕在・顕現)へ現れでる」国ということのようです。
ちなみに、「国(くに)」という言葉が示す根源的な意味も追ってみました。
「はじまりの一点」から湧き出る「光・気(呼吸)」が造る「圏」を示しており、それは同時に「その光・気が満ち・廻る空間場」を指すのだとわかってきたのです。
私的解釈でいいますと、「出雲国=伊雲湧く国」となります。
(つづく)