「フトマニ」「ウラナイ」…音のヒビキが像を画きだした~
「古代日本の叡智」に触れるために、いろいろな角度から探索中の私です。
今になってやっと「古事記の解読」に取り組みはじめております(遅)
では、美斗能麻具波比により「水蛭子」「淡嶋」を生んだ、その後のイザナギ命・イザナミ命が天津神のもとへ報告・相談に参ったところから見てゆきましょう。
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共に参上り、天つ神の命を請ひたまふ。
尓して天つ神の命以ち、ふとまにに卜相ひて詔りたまはく、
「女のまず言へるに因りて不良し、また還り降り改め言え」とのりたまふ。
(「古事記」より)
日本語は「音のヒビキ」が主なので、読み音を確認
”共に参上(まゐのぼ)り、天つ神(あまつかみ)の命(みこと)以ち、ふとまにに卜相(うらな)ひて詔(の)りたまはく、「女(をみな)のまず言へるに因りて不良(さがな)し、また還り(かえり)降り(くだり)改め言へ」とのりたまふ。”
今回、私が注目したのは「ふとまににト相ひて」という「うらない」を示す表現部分です。
ふとまに=布斗麻迩=太占
(一般的には→動物の骨を焼き、その骨に入ったヒビの相で占なう、とされている)
「ふとまに」を行うことで「卜相ひて」とフトマニの行為がどんな意味・目的を持つかが示されております。
つまり「うらない(占い)=ト相ひ」なのです。
「卜(うらない)」この字は「骨にはいったヒビ」の象形から出来た字です。
つまり「うらない」とは「骨にはいったヒビの相をよむこと」ってわけです。
まさに「ふとまに」を指してますよね。
んで、私が注目したのは「相」の字が当てられていることなのです。
「相」の意=詳しく見る、形・有様
「うらない」という音のヒビキが先にあるわけですから
「う+ら+な+い」で構成された示しなわけです。
ここで、私なりに「うらない」の意を表す為の漢字を当ててみたところ
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宇・羅・那(ナ=意)・比
宇内に張り巡らされた羅(網)=宇内を形成する骨格、この宇羅の「ナ=意・意志・意図」に「那比=美しく調和」する為に「調和の相」と「今の相」を比べみる
ということではないか、と。
つまり「歪み」や「不調和」部分を探り、調和へと誘う(いざなう)のが本来の「うらない」の目的・役割なんだとうと思われます。
その点からみると、現代の占いというのは本質からズレたものが多かったり・霊視っぽい「言い当て」からの洗脳・依存・支配的な何やら怪しいものもあるような…
そんでな、そんでな、「うら=宇羅(宇内の骨格たる網・ネット)」ってのがね、ダークマターの集まりが形成する「網目構造」に似てるんじゃね!?と思ったわけなんです。
ダークマターが形成した網目構造にそって銀河系・銀河が現れているってのがね、もうカム―アマの関係そのまんまじゃね!?と。
(つづく)