プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画】十二人の死にたい子供たち~感想:子供たちが生きる気力を失くす背景が見えてくる

十二人の死にたい子どもたち

若い役者さんたちだけのぶつかり合いの映画

杉咲花ちゃんにやっぱり目が行ってしまう…

 

 

サイトを通して集まった

自殺願望のある12人による

安楽死オフ会の様子を描いた映画

 

 

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち

  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: Prime Video
 

 

BBA的には「自身の死を決めた」人間が

見知らぬ他人と一緒に安楽死をしようとする

という部分から全然理解が追いつきません。

 

ずーっと「どうして?」って思いながら観てましたが

なんとなく「そうなのかな?」って部分が見えてきた。

 

 

映画「十二人の死にたい子供たち」あらすじ

あるサイトを通して廃病院に集まった

十二人の未成年たち

 

彼らは安楽死を求め廃病院の密室に集まった。

この会に参加する12人以外には秘密の計画

 

病院の場所も、裏口の扉の暗証番号も

参加証である番号札が入った金庫の開け方も

参加者だけにメールで知らされている。

 

参加者が12人揃ったところで

用意された番号の席につき

「いつ死ぬか?」は参加者で話し合い

全員一致が条件。

 

死ぬ気で集まった12人は「今すぐに」で

即全員一致かと思われたのだが…

 

部屋には1番のベッドで既に息絶えているひとりを含め

13人が集まっていた。

1番の札は主催者でサイトの管理人「サトシ」であったため

ベッドの死体「0番」は誰なのか?

12人しか知り得ないこの会についてどう知ったのか?

睡眠薬を多量に飲んで先に自殺したと思われた彼の死に疑念が渦巻く。

 

闘病生活の中で薬の知識に詳しくなった5番が

「この薬では自殺は不可能」と言いだし

誰かに殺されたと判明する。

 

この病院内に殺人鬼がいるのか?

今、ここで死んだら私たちが犯人にされるのではないか?

見知らぬ参加者たちはお互いに疑念を抱き

ぶつかりあうようになる。

 

そんな中次第に明かされていく「0番」の死の真相

そして語られる参加者たちの「死にたい理由」

どんどん激しくぶつかっていく中で

この会は思わぬ方向に進みはじめる。

 

12人の子供たちの死にたい理由

【1番:サトシ】

この会の主催者、高校1年生

この廃病院は元々父が経営していた病院

兄の医学部受験失敗から家族がおかしくなり

遂に父が自殺

それ以降「死」というものに憑りつかれているという

 

【2番:ケンイチ】

16才の高校2年生

中高と長年いじめにあっており自殺を決意

いい奴だが空気が読めないところがある

 

【3番:ミツエ】

16才の高校2年生 ゴスロリバンギャ

好きだったバンドメンバーの自殺にショックを受け

後を追うことを決意

 

【4番:リョウコ】

17才の高校2年生 芸名:リコ

天才子役から人気女優になった有名人

大人により金儲けの道具として利用されてきた「リコ」を捨て

リョウコとして死を選ぶ

 

【5番:シンジロウ】

17才の高校3年生 両親が警官のためか推理好き

闘病生活につかれ死を決意

ウィッグをとると毛髪が無いところからみるに

抗がん剤治療中のようだ

 

【6番:メイコ】

18才の高校3年生 ファザコン

父が何人もの女と再婚しては離婚を繰り返す

「父は人をみる目がある」という彼女だが

今度の義母とは別れないことにイラついているようだ。

父の会社が倒産し、父のために自分が死んで

保険金で父を救うことで周囲から

「死んだ娘によりいかされている」と指さされ続け

自分が忘れられない存在になることを願い死を選ぶ

 

【7番:アンリ】

17才の高校3年生 常に場を支配するようなオーラを放つ

この集団死により、世の中に訴えたいことがあるようで…

 

【8番:タカヒロ

16才の高校1年生 ひどいどもり 小さいころから薬を多数服用

母子家庭で育ち、小さい頃に泣いて暴れたことで

それからずっと母親に睡眠薬や精神薬を飲まされ続けている。

最近では薬を飲むと頭が混乱し、それで「もう死にたい」と思うように

母はいい母親で、自分がダメな子供と思い込んでいる

 

【9番:ノブオ】

18才の高校3年生 賢くスマートで学校では人気者

何でも人並み以上にできてしまう為、一部の生徒からいじめの標的にされ

ある日遂に事件を起こしてしまう…

そのことが原因で「死にたい」と思うように

 

【10番:セイゴ】

15才の高校1年生 ヤンキー

母親とその交際相手の男に多額の保険金をかけられ殺される予定

保険をかけて1年以内の自殺なら保険金が支払われないため

母と男たちに復讐する為に死を決意

 

【11番:マイ】

17才の高校3年生 金髪ギャル

明るく難しいことが苦手

ネットで知り合ったおじさんに病気をうつされ死を決意

 

【12番:ユキ】

15才の高校1年生 おとなしい

ずっと無口で自分のことを話さない

交通事故の後遺症で左腕に力が入らない

事故の後遺症に苦しむのはもう終わりにしたい

 

お気づきでしょうか?

子供達の死にたい理由がほぼ3つであることに

  1. いじめ
  2. 家庭(親との関係)
  3. 病気・闘病

これらの3つが子供から「生きる気力を奪う」のです。

 

なぜ、集まって死のうとするのか?

Amazonの映画の説明では

「みんなで死ねば怖くないから」と書いてあった。

 

だから集まって安楽死をするというのか?!

死に対する恐怖があるうちは

どこかに「生きたい」という気持ちがある気がします。

 

「生きたいけど、生きるのがつらい」状況なんでしょうね。

その解決策の1つが「死」であり、

思い浮かびやすく、実行しやすいイメージなのかも。

 

それにもう1つ

孤独に頑張って現状と闘っているから死にたくなる

ということがわかってきた。

 

だからこそ、死ぬときには仲間がほしかったのかな。

 

気持ちを爆発させる場、腹を割って話せる相手

これがあると無いとでは

だいぶ人生の生きづらさがかわるんだなぁ

と、しみじみ思いました。

 

割れる寸前の風船のように

今にも壊れそうな心を

破裂させられる場と相手がいれば

また新しい違った風船を付け替えられるのかも。

 

本音で「ダメな自分」「こんな人生」をさらけ出せて

それでも「いいじゃん」と言ってくれる人がいれば

生きることが息苦しくなくなるんだね。

 

なんだ、かんだで

みんなどんどん他人思いのいい奴の本性が

現れてきて驚いた。

 

最終的にサトシのセラピーだったのではないか?

と私も思ったよ。

 

では、また~☆

 

 

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