メリル・ストリープがこんなに逞しく肉体派な女性だったなんて⁉
女優って凄いぜ~って思った映画です。
映画「激流」~あらすじ
仕事に忙しく、家族との時間がなかなか取れず
妻と子供達との間に溝ができてしまっている夫トム。
息子の誕生日に自分の故郷で
家族一緒に川下りをしようと計画していた妻ゲイルは
仕事優先で今回も不在の夫に呆れ顔だったが…
なんと、いざ川下りに出発という直前に
スーツ姿の夫が急に現れる。
トムなりに家族を大事に想い、仕事を途中で切り上げ
追いかけてきたのだ。
8才の息子と愛犬ローク、それに夫と共に
ゲイルは慣れ親しんだ故郷の川下りに出発!
川下りの途中で ウェイドとテリーの青年2人組と出会う。
川下り初めての彼らは頼んでいたガイドと揉め困っており
息子が彼らに懐いていることから
ゲイルは途中まで彼らを先導してあげることに…
ところが、一緒に過ごすと共に
彼らに不審な点が多いことに気が付いた夫トム、
そんな夫の話をはじめは笑って聞き流していたゲイルだったが
トムの視線から何かを察したウェイドが銃を持ちだして本性を見せると
状況は一変!
強盗逃亡犯vs家族の闘いがはじまる。
銃を持つウェイドに脅され、命令されゲイルは
3本の河が合流する「ガントレット」と呼ばれる激流に挑まねばならなくなり…
※以下、ネタバレ有の感想いきます~
見どころ①メリルvs激流ガントレット
メリル・ストリープがこんなにも肉体派女優だったなんて!!
ってくらいビックリしました。
しかし、彼女の腕の筋肉が本物だと語っております。
メリルがメインなっての激流ガントレットとの闘い、見ごたえ充分ですぞっ
そんでもって、古い映画のようなので
終始私は「これどうやって撮ったんや!?」
引きの映像でもかなりリアルで、「マジでメリルが⁉」なんてドキドキ
見どころ②ケヴィン・ベーコンの悪役っぷりが光る
陽気な青年の顔を巧みに使い
少年とすぐに仲良くなるところから
本性を見せ、不気味な笑顔で一家を恐怖に陥れるまでの悪役・クズっぷりが
「こいつの本性なんじゃ…」って思っちゃうほどハマっています。
それにエリートであるトムへの異様な嫉妬心も
彼の全身からオーラで滲み出ちゃってるよ~
これがハリウッド俳優かぁ。
見どころ③愛犬と共に必死に奔走する夫トム
普段家にいる時間が短く
犬から見ると家族順位再会のトム。
いつもはトムのいう事をきかない愛犬マギーですが
家族の危機に2人は一致団結!
すばらしいチームワークを見せます。
そしてトムの凄さ・家族を守る強さにまずマギーが気が付くのです。
このコンビの活躍に注目です。
見どころ④危機に直面して家族の絆が見えてくる
はっきりって川下り前までは
トムへの家族の視線は冷たいものがあった。
”家族より仕事優先の夫で父親のトム”
仕事、仕事で家で過ごす時間も
家族との会話もとても少なくて
犬からもギリギリで家族認識されてるくらい…
でもね、実際は家族想いだし、
仕事、仕事と頑張るのも「家族の為」なのです。
ただ口下手で寡黙なため 愛情表現ド下手で
妻と息子からは「家族に無関心」に見えるようです。
そのためにトムへの不満を募らせる妻と息子。
でもそれは「トムともっと話したいし、一緒に過ごしたい」って思いからきているわけです。
本当はお互いを想いあっているのに
すれ違ってしまっていた一家ですが
「敵」「家族の危機」に直面してそれぞれが家族の為に必死に戦います。
そこには信頼と家族の絆しかないんだぜ~
家族の絆やお互いを思いやっているって愛情は
日常のなかで「潜在」の愛になりがち(^^;
危機を前に現れるってことは、「そもそもあった」ってことですから。
何とも皮肉なことですが 危機に遭遇して彼らはより絆を強めるんです。
こんなに恐ろしい目にあわずとも
なんとか父の思いや、妻や息子の本音がうまく伝わるといいよね。
なんかムズムズ・モヤモヤするわ。
距離が近いほど人間関係って難しいものなのかもね。
たとえ愛情の裏返しでも家族への不満や愚痴を
1対複数の構造で「攻撃」にしちゃダメよね。
私も気を付けようと思いました。
強い存在ってわかってるからこそ
父って孤独ポジションに置かれがちになっちゃうから
気を付けねば。
家族内プロレスショーみたいなノリでも
やっぱちゃんと心に留めて注意しないと(反省)