「あいつのせいだ」「あいつが悪い」と相手を憎み、報復合戦の末に辿り着いたのは…
【2度目の映画チェンジングレーン~感想】
「あいつが悪い」「あいつのせいだ」と相手への憎しみに全ての力を注ぎ、怒りの感情にまかせ間違った選択を続けた結果…人生は最悪の方向にどんどん進んでいく。
これは、この映画の中の2人だけではなく、すべての人に「そうなる」可能性がある人生の負のスパイラルではないだろうか。
相手への憎しみに駆られ、どうしようもない方向へ交差しながら進んでいく2人の男の人生ですが、そんな彼らの周囲の人が彼らにかける言葉に中に「救い」のヒントが多々あった。
彼らは2人の人生に接点が生まれる 「その前」から、間違った選択を続けていたのです。そして2人が最悪の出会いを果たした後は更に「最悪の選択」を重ね、人生は崩壊に向かっていきます。犯罪者や人殺しになるか自殺するかの一歩手前で彼らは気づくのです。
「今から正しい選択をしていけばいい」ということに。
それしか、この崩壊寸前の人生を立て直せない、と。
それに加え、今まで「あいつのせいだ、あいつが悪い」「会社が悪い」「社会がわるい」としてきた意識にも変化が表れ、自分の間違いを受け入れ相手を赦すことができるようになってた、あの2人。
そこから彼らの人生が大きくかわっていくのです。
これは我々にとっても大きな学びと収穫ではないでしょうか。
人生の選択を間違わないコツで、どこかで読んだ誰かのことばなのですが
「意識の声(脳で計算して出した意識の声)ではなく、心の声に従って生きるべきだ」というのがあって、なるほどなぁと思うしだいです。
怒りと憎しみに燃えるドイルに、彼の共が欠けてくれた言葉こそが「間違った選択を重ね人生を崩壊させない」為の真理かもしれません。
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『今日、正しいことだけをしろ』
そうやって一日一日を生きること、というよりは「自分が今日何をするか、どう生きるか」に集中しろ、そして「正しいことだけ」に集中しろってことでしょうね。
この言葉が届かぬドイルに友人が去り際に送った言葉は、「お前は理不尽中毒、トラブル依存なんだ」というものでした。
「日々、君が目を向けている方向が間違っている」って教えてくれている。
1度目の視聴のときは、2人のことを「他人事」としてみてましたが、私も彼らと同じようなところあるよな…と思いながら、この負の連鎖からどうすれば抜け出せるんや!って目線で入り込んでみてしまった。答えは超シンプルなことだった。
今「人生うまくいかないことばかりや」と思う人に見て欲しい映画です。