日本の敗戦の歴史に、実は真正面から向き合ったことが…ない私です。
そんな私に安岡先生の言葉が突き刺さり、同時にあの時代に何があったのか?
教科書で学んだ歴史 以外の 「真実」に日本人として向き合うべきだな…と思わされました。
私が尊敬する賢人・哲人「安岡正篤」氏ってこんな人
↓
本日の安岡先生の言葉は、「今に生きる多くの日本人に届いてほしい」と思えるものです。特に政治や国の運営実務に携わる人には、心の底深いところに届き響いてほしいと思う言葉です。
↓
安岡先生が「日本敗戦の原因」をはっきりとこう語っております。
歴史的、伝統的な深い人間学、正しい節義、そういうものを失って、近代の非常に非人間的なイデオロギーと、それに粉飾、カモフラージュされた野心とが大荒れに荒れたということが、太平洋戦争に敗戦の大破滅を招いた一番の大きな原因である。
これに加えて、昭和33年2月26日に行なわれた講演で安岡先生は敗戦から現在の日本社会について語った言葉もどうぞ。
↓
「あの時の日本の一番の欠点は、第一次大戦に漁夫の利を占めて、世界各国の非常に不幸・禍を種にして、金儲けをしたことだ。津々浦々に札ビラが舞い、成金が出て、好景気に酔ってしまった。従来の伝統的な良識や節義を失って、唯物主義、功利主義、享楽主義、デカダン生活をほしいままにした」
これは、昭和33年を「今」とした視点でなく、令和となった現代の「今」の日本社会を見つめてみても 同じことが言えるのではないでしょうか?
- 人の不安や恐怖を煽ったり、そこにつけ込むような「不幸・禍を種にした金儲け」をする人たち
- SNSで派手な生活ぶりを自慢する成金(実際に金持ちかは不明)に影響を受け、ネット広告や詐欺や怪しいビジネスに手を染めるか、そのカモになる人々
でも、一番 核心を突き・我々の心も突き通した言葉は後半の一文ではないだろうか。
”従来の伝統的な良識や節義を失って、唯物主義、功利主義、享楽主義、デカダン生活におぼれている”
という指摘に耳と心がいたむのではないでしょうか。
更に安岡先生は現代日本とその先を見つめ、人材育成(教育)に力をそそぎながら こう語っている。
「何とかして現代の虚無主義、享楽主義、懐疑主義、伝統に反抗する曲学阿世の影響を排除して、この日本を真に権威のある維新に向かわせなければならないと悲願する」
日本人から「日本の伝統を失わせよう」と画策する人達もいる。
日本人を無思考・無力化させることに暗躍している人達もいる。
その人達の甘意い誘惑・ばらまかれる賄賂にすっかり飼いならされている国政・地政に関わる人達がいる。
そんな中だからこそ、日本人として日本の精神・伝統・先人たちからの智恵の素晴らしさに目を向けて、「日本の誇り」に日本人 皆が目覚めて欲しいと私は思っている。
本当に目を向けて興味をもって探究すると、「日本」にはとても素晴らしい智・宝がたくさん溢れてることに気付くよね。
古代日本の智恵から探るとめっちゃ面白いよ~
今日の安岡先生の言葉を何度も読んで、いろいろと考えてみようと思います。
(つづく)