プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画】エリザベス∞エクスペリメント~感想:愛はエゴ、破壊のための創造 若く美しいクローン

エリザベス∞エクスペリメント(字幕版)

全部本物で、全部偽物、私も愛も。

そんな感じの映画です(^^;)

天才科学者がつくり出した、若く美しい妻のクローンたち

 

 

 

エリザベス∞エクスペリメント(字幕版)

エリザベス∞エクスペリメント(字幕版)

  • 発売日: 2019/04/03
  • メディア: Prime Video
 

 

エリザベス役のアビー・リー

ホントにクローン人間みたいなの

スーパーモデル大体系に個性的な可愛い顔のせいかな?

 

若く完璧な美しさを備えた妻との初夜を繰り返す男の真意は!?

クローン人間は創造者の所有物なのか?

クローン人間の尊厳は?

 

 

映画「エイザベス∞エクスペリメント」あらすじ

ノーベル賞を受賞した天才生物学者ヘンリー

彼はひと目ぼれした女性エリザベスを花嫁にし、

郊外の豪邸に彼女を迎いいれた。

 

若く完璧な美しさを備えたエリザベスは

天才生物学者特許権により巨万の富を得ている夫との

優雅な生活を楽しんでた。

 

夫ヘンリーは若き妻エリザベスに豪邸を案内しながら

「ここにあるすべては君のものだよ」と彼女に言う。

家も宝石も絵画コレクションも金庫の中の金も全部…

 

ただ「この部屋だけは立ち入り禁止だ」と念を押した部屋があった。

仕事部屋だというその部屋…

「でも…夫婦で隠し事?」という妻にヘンリーは

「僕は君を信じているから、この部屋は君の指紋でロックが解除される」と答える。

 

結婚したばかり、ハネムーン中なのに

ヘンリーが仕事で1日家を留守にします。

ヘンリーの留守中に暇を持て余したエリザベスは

広い家の中を探索しながら

禁止されていたヘンリーの仕事部屋に入ってしまいます。

 

そこで彼女が見たモノは…

自分そっくりの裸の女性が機械につながれ眠っている姿でした。

驚いた彼女は部屋に逃げるのですが

今見たのは何?

オリバーの研究って何?

その私そっくりな女性は誰?

と混乱がおさまりません。

 

家の使用人のクレアとオリバーもなんだか

不気味で…

 

翌日帰宅したヘンリーに

さっそくベッドに誘われるも

夫への疑念が晴れず表情を濁すエリザベス。

 

何かを感じ取ったヘンリーはナタを手に

愛するエリザベスに襲い掛かります。

 

6週間後…

ウェディングドレスを着た新しいエリザベスと共に

豪邸に向かい車を走らすヘンリーの姿が。

 

ヘンリーがエリザベスを造る目的は何か?

エリザベスは自分の真相にたどり着けるか?

クレアは何者なのか?

盲目のオリバーは何者なのか?

ヘンリー、クレア、オリバーの関係は?

 

謎が全て解けるとき

あなたはエゴイスティックな愛の真実を知ることに

 

「すてきな男性との出会いを夢見た」

ヘンリーの車の助手席に乗り

外を眺めるウェディングドレス姿のエリザベスが

彼との出会いをと結婚までを語った詩

“すてきな男性との出会いを夢見た

彼は私にひとめぼれ、

私を醜いものから引き離して

二人だけの世界へと連れて行く”

 

どうやら、彼女にとってヘンリーは「素敵な男性」らしい

父娘のように歳の離れたふたり

いろいろなところに違和感を感じる

 

エリザベスがいう「二人だけの世界」とは

郊外にあるハイテクな豪邸での生活のことだろう。

使用人のクレアとオリバーが家のことはやってくれるので

ヘンリーとエリザベスは確かに二人だけの世界なのだ。

 

新婚だからか、豪邸に暮らす金持ちだからか…生活感はなく

夫婦というよりはスケベジジイと愛玩人形なのだ。

ヘンリーは常に彼女をベッドに誘い、その美しい肉体をむさぼるのだ。

 

エリザベス自身も若く無知な自分を

どうして経験も豊富で天才学者のヘンリーが好きになったのか

わからないとクレアに相談したりしており

圧倒的な支配関係をひしひしと感じる。

 

「ふたりだけの世界」が実に閉鎖的で

エリザベスが豪邸という鳥かごの中の小鳥に見える。

ここは、ふたりだけの世界ではなく

ヘンリーが支配する世界なのだ。

 

5人目のエリザベスが創造主を殺す

私が2人目のエリザベスと思っていた彼女は

実は6体創られたクローンの5体目

 

禁断の部屋で自分そっくりの裸の女を見たことを

ヘンリーに知られ殺されそうになった5人目のエリザベスは

抵抗する中で彼の首を刺して殺してしまう。

 

5人目のエリザベスが創造主を殺したことで

この豪邸内に閉じ込められていた歪んだ真実が暴かれていく。

 

エリザベスと同じように

「自分の存在」に疑問を持っていた盲目のオリバーが

「自分に関する記述を読んでほしい」と

クレアの日記をエリザベスに手渡したのだ。

 

エリザベスがたどり着いた真実

クレアの日記には驚くべきことが書かれていた。

  • ヘンリーの亡き妻の細胞から作られた6体のクローン創られたこと
  • 自分が6体のクローンの1体であること
  • クレアがヘンリーの研究の協力者であること
  • 1,2体目のクローンは早老症ですぐに死んでしまったこと
  • 3体目は記憶の定着が不安定で混乱し死んでしまったこと
  • ヘンリーとクレアに肉体関係にあったこと
  • ヘンリーが妻のクローンを作る目的
  • オリバーの正体
  • ヘンリーがクローンを破壊し続ける理由

 

ここであらゆる関係がわかるようになってくる

  • クレアとオリバー
  • クレアとヘンリー
  • ヘンリーとオリバー
  • ヘンリーと妻エリザベス
  • 妻エリザベス(オリジナル)とクローン・エリザベス
  • ヘンリーとクリーン・エリザベス

閉鎖的で極少数の人間しかいないのに

その関係は秘密が多く断片的で複雑なのだ。

 

ヘンリーがエリザベスを造る目的

はじまりは「一生守りたい」と思って結婚した妻が

2年で死んでしまい彼女との結婚生活を取り戻したかったからだ。

 

その想いの核にあったのは

「新婚初夜を追体験したい」

あの高揚感をまた体験したいという強い思いだった。

 

ところが、

実際に若く美しいクローン・エリザベスと新婚初夜を追体験しても

あの高揚感は得られなかった…。

そして、クレアと肉体関係を持つ中で何かを悟ったのかもしれない。

 

どんなに若く美しい時の妻をクローンでつくっても

自分はあの時の青年ではなく、年老いた男なのだ。

新婚初夜に味わった高揚感を再現できるわけがないのだ。

 

それにクローンの妻と接するほど

「本物の妻とは違う」と思い知るのだ。

そして、ヘンリーの中でエリザベスのクローンをつくる目的が変わった。

 

『彼女が繰り返し死ぬことが私の喜びとなった』

やっぱり自分がつくったエリザベスは本物の妻とは違う

そして彼女たちも「自分たちが失敗作だと知っている」と彼は言う。

 

『私は彼女達たちを破壊する行為でのみ、その存在を実感できる』

とヘンリーは変わってしまった目的を語った。

 

妻に似せてつくった人形のようなエリザベスたち、

その命が自分の手の中にあり、

その命を消し去ろうとするとき

彼女の血を見て、恐怖と不安を絶望を見て感じる時

彼女たちの中に「生」を見て、本物の妻の影を重ねるのかもしれない。

 

命が終わる時、もっとも「生」が強く輝く気がするので

なんかちょっとだけヘンリーのいうこともわかる気がする。

 

若さと美しさは何ものにも代え難い

ヘンリーがこう言ってた。

だから若くして亡くなった美しい妻を当時のままよみがえらせてた。

なのに、年老いた自分を愛させようというのはもの凄いエゴだ。

 

「妻と一緒に歳をとりたかった」というけど怪しい。

 

でも「若さと美しさは何ものにも代え難い」からこそ

妻が恋した時の若い自分も用意したようだ。

それがオリバー…でもヘンリーはエリザベスに興味を持つオリバーをゆるさなかった。

オリバーの目にエリザベスが映らぬように彼の目から光を奪った。

 

若いエリザベスが恋した時の

若い自分が最強のライバルなのだ。

自分を恐れる自分…

 

エリザベスの目覚め

若く美しい身体のためにつくられたエリザベス

彼女がヘンリーの作ったエデンの園を出る

目覚めのきっかけになったのはクレアの言葉

 

「人の価値は選択で決まる」

 

自分を創った人の目的や

生まれてきた経緯や背景は関係ないのだ。

 

自分の人生の選択権を得た彼女は

ヘンリーの作った楽園から飛び出していった。

 

5体目のエリザベスが6体目のエリザベスに

この楽園から出る鍵を渡した。

 

愛はエゴ、相手に求めたり、支配したり。

「完璧を求める」創造は失敗作をゆるさないから破壊を生む。

「変化を楽しむ」創造が本物なのかもしれないね。

 

では、また~☆

 

 

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