原子≠atomos(意:分割できないモノ)
これを我々に示してくれた「原子の中の電子」は如何にして発見されたのか?
無知な私に「量子論の世界」を優しく案内してくれる、素晴らしい1冊
「陰極線の研究」をしていたトムソンは、
”陰極線に磁場や電場を近づけると、陰極線が特定方向に曲がる”ことを発見!
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そこからトムソン”電気を帯びた粒子が関係している ”とし、
陰極線の正体を『マイナスの電気を帯びた粒子の流れ』と結論づけた、という。
これが1879年の「電子」の発見になったわけです。
この電子が「原子の中の電子」とするには、まだ情報不足な感じですよね。
そこに登場するのがドイツの物理学者ローレンツなのです。
でも、その前に!
あなたは「原子の大きさ・質量」を知ってますか?
「電子の大きさ・質量」についてはどうですか?
例えば「水素原子」を正確にイメージできますか?
ということで、「原子」「電子」を脳内映像化するために情報を+しときましょう。
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ちなみに「水素原子」は直径約0.1nm(1オングストローム」だそうです(?-?)
1オンスストロームは1億分の1㎝だって(‘~‘)
※とりあえず手元の定規を眺めながら想像してみよう
安心してください「水素原子」が原子の中では一番小さいってよ~
色々種類にもよりますが「原子のだいたいの大きさイメージ」ってのは
我がガイド本によれば『およそ1mmの1/1000万程』でOKだと。
では、「電子」はどのくらいの大きさなんでしょうか?
トムソンは「電子の質量」について様々な実験から予想を立ててました!
”陰極線に見る「-電気を帯びた粒子(電子)」は水素原子の1/1000程度の質量しかないだろう”、と
※水素原子=最も軽い原子だからね
この後、アメリカの物理学者ミリカンによって
”電子の質量は水素原子の約1/2000程である”ことが測定され判明したんだぜ~
超~軽い、軽すぎる…ってことは超超超小さいはずよね。
なんかね「水素原子の1億分の1より小さい」らしいよ(^^;
これで何となく「原子」と「電子」のイメージが脳内で湧いてきたところで~
ローレンツの研究へ
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ドイツの物理学者ローレンツ”ら”が、
『原子から放出される光の研究』により
- 原子の中に電気を帯びた粒子が存在することを予言
- その粒子が”陰極線を構成する電子と同じモノである”ことを示した
つまり、ここで「原子の中の電子」の存在がグッと浮き上がってきたわけです。
原子はatomos(分割できないモノ)ではなく、電子などの更に小さな要素から出来ていることが分かったのです。
で、気になるのは「じゃあ、原子の中はどうかってんのか?」ってことですよね。
そう、「原子の内部構造」についての考察がはじまったのです。
(つづく)