孟子が示す「知性=性を知る」「知天=天を知る」によって、私は「天性」という言葉の本質がやっと理解できたようです。
今の日本を動かしている人達(権力・財力・影響力を持つ人達)のもの凄い腐敗と堕落に不安と絶望で押しつぶされそうな「心ある真の日本人」我が同志の皆さまに是非とも読んで欲しい一冊がある。
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日本の権力と社会の腐敗・内側からの侵略に対し、危機感を以って声をあげ続けた日本の先賢・先哲である安岡先生の言葉は「今の日本に生きる我々」に向けられた言葉でもあります。
では、「盡心(心を盡す)」の本意を考え答えよ、という先生の課題の締めくくりです。
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前回紹介した「孟子が説く盡心」の解答に続きまして、安岡先生はどう説いているのかってところを紹介したい。
安岡はまず孟子の言葉を短くまとめ示し
⇒『その心を盡す者は その性を知り、その性を知れば 則ち天を知る』
このことを、こう解説してくだっております。
私はここで、まず「天」「性」のそれぞれの学びから「天性」という言葉の意味を考え直してみようと思ったのです。
「天性のもの」=「生まれ持ったもの(性質・才能・姿)」って漠然と理解していた言葉だったのですが、我々に与えられた・我々が持つ「性(さが・たち)=生まれつきの性質・性格+生まれ持った運命・宿命」は「天から与えられた天の性(ショウ・生まれながらの心、不変の原理)のウツシ」なんじゃないか!と思えてきたのです。
その「盡心・知性・知天・天性の覚醒」に至るためには、
(ここからが重要な教えですぞ)
”ありとあらゆる学問のどこから入ってもいい!”
と安岡先生は力強くおっしゃっているのです。
安岡先生曰く
どこから入っても、学問というものを追究してゆけば、結局「天を知る」に至る。
これは確固として動かすべからざる大原理であります。
これが学問が持つ「妙味」なのだそうです。
あなたが興味をもって追いたくなる「謎」や「何でかな?」ってところから、どんどん深く追究してゆけばいいってことさ~
「物理学」「心理学」「倫理学」や「人類史」など色々ありますが、私のお勧めは「古代文明の智」から「古代日本の智の探求」へ入っていく道っす。
(つづく)