ここで意外なモノが見えはいめたのです。
◆カタカムナ第79首を詠む
※声に出して音を響かせイメージしましょう
オホ ワタ マリ イムナ カムナガラ
カム アマ ヒト タマ カム マリ ハヒ タマ
ハヒ オキナ サキ ミチ カム ミチ カムナガラ
マノ スベ オキ アマツ イマ ウミ ヒト ウツシ
◆一音一音の示し
「サキ・ミチ」
- サ(差、遮り、現象の干渉、左・矢・然・早・幸)
- キ(気・エネルギー、発生、生・木・氣・記)
- ミ(身・実・実体・光、生命力の実質、美・御・深・水・海・見)
- チ(凝縮、持続的に、地・血・知・雷・風)
「カム・ミチ」
- カ(根源の力、力、火・香・鹿・果・花)
- ム(無・無限の、広がり、六方環境から蒸す=立体化、身・意志・夢)
- ミ
- チ
ここから音を纏めて「ことば」にして解読を
◆サキミチ カムミチ とは
- サキ=差を生む・差をもって発生するエネルギー
- ミチ=「ミ」の凝縮・持続的な発生
- カム=潜象カム界からの無限の根源力+ムスビ(生成力)
「サキミチ」「カムミチ」とリズムよく呼応してますよね。
そこで私はこれが「正・反」関係にあるものだと思ったのです。
↓
この「サキ」はこれまでのウタに示された「カタチ・サキ」の「サキ」で、
「(形)咲き=有形化」を示している。
続く「カム」はそのままに「潜象の力=無形の潜在力」ですよね。
そして「ミチ=ミの発生の持続・凝縮=満ち」の意だとすると
生命・現象の「有形化の力」と「内に秘めらるカムの力」が
ハヒタマ・ハヒオキナにより満ち溢れている状態がここでウタわれている。
その2つの力を充ち溢れる状態に成す様子をもっと詳しく読み解いていきます。
◆オキナ(息吹・息気の核)との関係
前に登場している「オキナ」が、カムナ・アマナ・イキナに次ぐ「第四の核」ではないか?というところから上代語の「オキ=息・呼吸」であることから
↓
オキナ=息吹・息気の核(神の息吹)
という考察をしました。
オキナ(息吹・呼吸)から発生する「サキミチ」「カムミチ」なのです。
その前に! 古語から読み解いたサキミチ・カムミチを紹介
- サキミチ=幸気・道(満ち)
- カムミチ=カム(神)・道(満ち)
ここから、突如私の頭の中に「さき=吐く」「かむ=吸う」というイメージが湧いてきたんです!
息吹の深呼吸のイメージを描いてもらうとわかりやすい。
大きく息を吸う時は「カム界からの気を我が身に受け、頂き」
長く息を吐きだす時「吐き出す息気はカム界に続く浄化の道」と成る。
そして「浄化され、幸気となったモノ」をまた身に受けるわけです。
もしかしたらサキ・カムの「呼・吸」の解釈が逆かもしれないが
それは呼吸がカムとアマを「循環」しているから、どっちともとれるからさ~
ここでやっと「神の呼吸・息吹」が見えてきたんです。
呼吸の重要性もわかってきた。
(つづく)