まずは「神生み第二神」としての「石土毘古神」の神名の示しを読み解いてゆきたい。
古代日本の智恵や自然科学・哲学に触れ、古代日本の叡智が詰まった日本語の響きの神秘構造に触れ、やっと「古事記」の解読に乗り出した私です。
非常に面白いんで、日本人ならこの謎解きに是非挑むべきですよ~
たぶん日本の智・日本人の血の覚醒度によって見えてくるものがちがうんじゃなかろうか。
では、神生み篇の続きへ
次に石土毘古神を生みたまふ。次に石巣比売神を生みたまひ…(続く)
(「古事記」より)
「石(いは)」を名の頭に持ち、「毘古(ひこ)」と「比売(ひめ)」で対をなす神におもえますが、今回は、古事記の区切り通り、第一神「大事忍男神」との関係の深さのほうを優先して 第二神の神名の示しを読み解いて行こうと思います。
↓
「いはつちびこのかみ」は次に生まれる「石巣比売神」と対と見る時と、「大事忍男神」の次に生まれた単独神として見る時とで見える意味が違ってきます。
「大事忍男神」から⇒「石土毘古神」の流れで読む時は「い・は」単音のヒビキの意味と「土=造化機関しての地」の意が強い様に感じております。
私に見えている「石土毘古神」の「石土」に強調され示されている意は、こういうものです。
↓
岩→石→土
(大きな塊からだんだんと細かな粒子に粉砕・分離・分裂していく様子)
例えば 超新星爆発→塊から塵になるような、生成化育の終わりとはじまりを象徴してるんじゃないか、と。
しかし、「大事忍男神⇒石土毘古神」の流れが示す「イハの分離・分裂」の意味を考えていくと、「イハ=意の波(正反引き合う波)」になるのかな、と思うております。
大事忍男神が象徴してる「造化の強い意志」が、実際に意図した造化(創造)を成し遂げるために様々な「意の波」としてアマに発信されることを示しているんじゃないか、と考えております。
「大事忍男神」が天之御中主神の何段階目かのウツシだとしたら、ざっくりいえば「石土毘古神=天之御中主神の分霊がアマに発信される」ことを示した神名なんじゃないかと思うわけです。
次に「石巣比売神」と一組の神としての解読をしてゆきます~
(つづく)