造化三神の特別具合に驚いて、私は今まで「ウマシアシカビヒコヂ神」を甘くみていた。(※たいして気に留めていなかった)
カタカムナの示しや、日本語の神秘に触れ「古事記」にきちんと向かいはじめた私です。
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私の「古事記」解読の相棒がこの本さ~
「ウマシアシカビヒコヂ」という音のヒビキから、ウ界面から発生した「マ(間)」と「ア(生命・感)」の示し+それを成しているのは「カとヒの響きの持続」だという意味だと考え、漢字名のほうは無視して素通りしていた私ですが、これが大きな間違いだった!!
音のヒビキが先にあり、そこに漢字が当てられているのですが、その当てられた漢字は神名が示す意味・意図をわかり易く伝えてくれているものなのです。
なのに私は「単なる当て字」と見向きもしなかった…これが大きな間違いだったということに一字一字その意を確認していきやっと気がつきました。
第四の神が第一の神の「ウツシ」であること、それも古事記にきちんと向き合ってから気付いたのですが、第四の神名が示すモノはもっと驚愕すべきものでした。
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「ウマシアシカビヒコヂの神」意味的には「生まし葦芽の彦神」くらいの意味だろうと軽く考えていたのですが、とんでもなく重要なコトが示されておりました。
手塚治虫氏が描いた「火の鳥」の世界の神髄に似たものが見えてきたのです。
- 「宇」=宇内・宇宙・八紘一宇(八方向に広がる大空間)・大きな屋根の下=天地四方
- 「魔」=手をこすり合わせる、こすって磨く
- 「志」=こころざすこと、こうしようと心に決めたこと
- 「阿」=いっさいに字、いっさいの音声、いっさい諸法の本源
- 「斯」=”このように” ・これ
- 「訶」=とがめる・せめる、声・声調・歌の初文
- 「備」=備える、戦いに備える
- 「比」=同類のもの、類、仲間
- 「古」=過ぎ去った昔、遠い前の時代
- 「遅」=進みがゆるい、おそい
第四の神によって出現したこの宇宙の芽、それがどういうものかというと
①宇・摩訶
示された「宇」(宇内・宇宙・大きな屋根下に広がる天地四方)は「摩訶=大きく・優れた・偉大な」なるモノである。
②摩訶の中に「志・阿・斯」
その摩訶なる「宇」の内には
- 志=心に決めた計画・意図・意志・志
- 阿=いっさいの字・いっさいの音声・いっさいの諸法の本源
- 斯=「これ」「このように」という設計・構想・完成図
この3つが「ある」というのだ!
③備える・比古・遅
そして「今回生まれた宇・摩訶なる宇」は、備えているというのだ。
『過ぎ去った昔・遠い前の時代と同類のモノと仲間』を!
何の為かと言うと「戦いの為の備え」になる。
そしてさらに、今回は「進みがゆるく、遅く」なる様に調整しているようなのです。
以上のことから総合的に考察すると、
造化三神によって生み出された「天地世界=この世界」というのは、何度目かの「やり直し」なのではないだろうか…と思えてきてならないのです。
「進みを遅くする力」が加えられたのも、今回は慎重に都度小さな過ちを修正しやすくする為ではないかと思えるのです。
摩訶なる宇に込められた「志・阿・斯」は古世界と同じものだけれど、その時代の失敗を活かし修正がなされ「新たなる宇の芽」が発芽したってことじゃないだろうか。
その修正の中で最も重要なのが「遅」なのかもしれません。
ね、手塚先生が描いた「火の鳥」の世界の神髄ににているでしょ!?
(つづく)