では「八の雷神」は全体で何を示しているのか、を考えてみましょう。
日本人なら「古代日本の智」「日本語のヒビキの神秘構造」に触れ、古神道の世界や古事記の解読に挑戦してほしい、と心から思っている私です。
では、続きへ。
黄泉の国でイザナギ命が覗き見てしまったイザナミ命の腐敗が進む御身体の様子…蛆が湧き、体の8カ所にはそれぞれに雷神が湧き居り。。。
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では、この「八(やくさ)の雷神(いかづちかみ)」は全体で何を示しているのか?
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古代日本では「雷=神の神霊力の顕われ」とされてきている。
イザナミ命の御体に成り湧き出た八柱の雷神というのは、腐敗する神の肉体から現れた「神の神霊力の本質(本体)そのもの」なのではないでしょうか?
「雷(雷神)」をこう考えるともっと身近でイメージしやすくなる。
⇒雷=神霊力=氣(神妙な氣・伊氣)
逆にいうと、これらの「八氣」が「身体」によって1つの纏まりとなることで、形を成し・保ち続けていたわけです。
身体というのは八氣の収まる、強力な「結界力」を持つ『器』なのかも。
器であり、八氣(八雷神の神霊力)を統治する力をもっているってことですよね。
では、この素晴らしき「神氣の器=肉体」がどんな構造になているのか?
それを具体的に示したのが「八つ雷神の座標」だと思われます。
【頭部から陰部までの背骨で繋がる胴体部】
ここは「天御柱」のウツシであり、カム神の根源エネルギーを受け造化のヒビキ(生命力)を発する支柱(芯柱)。
胴体の中でも「背骨」が根幹であり、「骨」が力の源となっている。
【両手+両足(掌・足裏)部】
ここはカム界から受け、身体内で成り上げた「生命力=氣エネルギー」を「己の意思・意志」と融合させ練り上げ、「意図力」として発信できる場所。
手は主に「アマ界の葦原中津国(天下地上界)に於ける生命・現象に作用する伊氣」を発し、足は主に「地(地球)とのヒビキ合い(調和・作用)の伊氣」を発している。
と、いうのが私の考察です。
神のウツシが「人」だとしたら、我々の身体もこのような構造になっているはず。
身体の神秘構造…だんだん見えてきたぞ。。
(つづく)