プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

ドラマ「ロア~奇妙な都市伝説」第3話~妻は夫の所有物という認識の19世紀アイルランドで起きた実話

さらわれる女たち

さらわれる女たち

 

背筋が凍る実話シリーズ「ロア」第3話~さらわれる女たち見たのです。

めちゃくちゃ怖いぜ! 「妻は夫の所有物」という社会認識時代の

19世紀アイルランドで実際に起きた妻を焼き殺した旦那のお話。

愛する妻に油をかぶせ火をつけたその理由とは・・・。

 

 

怖いぞ!

第二話のロボトミー手術だってめちゃくちゃ怖かったのに・・・。

 

今回は「愛する妻が別人になった」「姿は妻だが中身が違う!」

そんな風に思い込み妻を殺害してしまった2人の夫の話だよ。

カプグラ症候群とチェンジリングによるものと描きながらも

夫の心の奥に見え隠れする妻への感情が本当の原因ではないか?

と思っている私です。

 

あなたはどう思いますか?

 

 

2009年米国で起きたカプグラ症候群による妻殺害事件

 

2009年に起きた夫による妻殺害事件。

当時新婚だった夫婦は

一緒にジョギングに出かけた。

 

横を走る妻に対し夫は不思議な強迫観念に駆られていた。

姿こそ妻だが、どうしても別人に感じるのだ。

「彼女の中に入り込んだ何者かが私を狙っている。」

「私を破滅させようとしている」

 

こうして危険を感じた夫は妻をなぐり殺してしまったのだ。

弁護士は夫が

「家族・恋人など自分の愛する人が瓜二つの偽物と入れ替わってしまった」

という妄想に囚われてしまうカプグラ症候群であると主張したが

彼は終身刑になった。

 

この事件をただのカプグラ症候群による殺人とかたずける前に

おさえておくべき事実として

  • 28歳の妻はがんの研究者としてキャリアを積んでいたこと
  • 24歳の夫は博士号取得に失敗し、スタートアップ企業で週80時間以上働いていたこと

このことを考慮しなくてはいけない。

 

年上で成功を収めている妻に対して

年齢、学歴、仕事などの面で夫は劣等感を抱いていなかっただろうか?

しかも週80時間以上の労働は精神を衰弱させ理性を弱め

本能的に彼女を自分を脅かす存在との認識を強めたのではなかろうか?

 

男性は自分より弱く自分を頼ってくれ、自分を尊敬してくれる女性が

側で支えてくれると「より強く」なるが

自分が劣等感を感じるような女性が側にいると

自分を脅かす存在として不安と恐怖を覚えるんじゃないだろうか?

というか私は自分の経験も踏まえてこう確信している。

 

ここを踏まえて本題である19世紀アイルランドで起きた夫婦の事件を

見ていきましょう。

 

 

妻が別人になったと疑う「妻は俺のモノだ」夫

 

アイルランドというのはハロウィンの儀式でもわかるように

独特な文化が色濃く根付いている土地なのです。

 

自然を崇めていたので

自然科学や閉鎖的で濃い土着村社会が

余計に他国・他地域から見たら魔術的にみえたのかも・・。

 

19世紀アイルランドでは妖精によって

家族や愛する人がさらわれ、代わりに「なりすまし」と

入れ替わるというチェンジリングが信じられていました。

 

そんなアイルランドのある村に暮らす夫婦のお話です。

 

さらわれる女たち

 

この夫婦の生活は

妻の労働によって支えられていました。

妻は洋裁の腕をいかし服の仕立て業とたまごの配達に毎日忙しく働き

職人だけど仕事のない夫は家でそんな妻を見て過ごすのですが

いつしか・・・監視に近くなっていくのです。

 

妻は母の死後、母が通っていた妖精の丘みたいな地に

夫に忍んでいくようになりこのことに気が付いている夫は不満をためます。

 

また更に夫をイライラさせていたのは

配達に出かける時に妻が黒のレース模様のストッキング(太ももまでの靴下)を

わざわざはき、スカートも派手なモノに着替えて出かけるのです。

 

そんな妻に「家にいろ!出かけるな!」という夫ですが

「生活できないわ」といわれしぶしぶ送り出すのです。

 

深夜になり雨降る中を妻が帰宅しますが

その様子は何かに怯え、高熱により幻覚が見えるようでした。

この時妻は彼女を抱きかかえる夫に向かって

「ダメです、私には夫がいます、ダメです・・」とつぶやくのです。

 

あっこの奥さん・・・・。(みつまる心の叫び)

 

この日以来妻は床にふせてしまうのですが

夫は妻が入れ替わって別人になっていると疑うのです。

妻の父親、夫婦の友人も見舞いや看病にやってきてくれているなか

夫はみなに必死に「妻がチェンジリングで別人になった」と訴えます。

 

9日以内に何とかしないと

本人は妖精の世界に連れされたままになってしまうのです。

 

 

夫の狂気に気が付いている妻

 

夫が自分を別人だと疑っていることに気が付いている妻は

看病してくれている友達夫婦の奥さんに

あの日死んだ母を感じたくて丘に行ったことなど話します。

 

でも「旦那さんが正しいわ」と諭されてしまいます。

この時代のアイルランドは「妻は夫の所有物」という社会認識だったので

妻は旦那に従うものだったのです(;;)

 

9日目までにとどんどん凶暴に「妻を返せ」「あいつは俺のモノだ」と

せまってくる夫に対し妻はついに本音を言ってしまうのです。

「私はあなたのモノじゃない」「私は私のモノだ」と。

 

 

妻の言葉に怒り狂い妻に火を放った夫

 

確かに彼は今まで彼女のあの表情もあの言葉も聞いたことなかったでしょう。

だから彼女になりすました妖精だと思ったのかもしれません。

 

妻の姿をした偽物に油をかけ

火を放ってしまうのです!

 

妻は高熱で体調すぐれない中

理性で良き妻を演じる力がもうなかったのかもしれません。

 

夫は最後までチェンジリングにより妻が別人になり

本物の妻はさらわれたと思っているようでした。

 

あなたはどう思いますか?

 

 

2つの事件に対する私の考察

 

妻を愛していた夫たちの気持ちは本当だと思う。

でもどこかで妻に対する劣等感や嫉妬心が

「自分をみじめに思っている」ことから目をそらすために

憎しみに変わってしまったんじゃなかろうか。

 

だから妻本人ではなく「妻になりすました別人」と思うことで

自分に不安や恐怖を与える存在を消したんじゃないかな。

 

脳の自己防衛反応が妄想を「彼らにとっての現実」に変えてしまった。

 

なんか、

夫婦ってやっぱり難しい関係だ。

他人だけど家族。

距離が近い分、とってもデリケートなのかも。

 

 

旦那さんをバカにしていたわけでも

見下していたわけでもないのに

それでも奥さんは殺されてしまった。

 

夫婦って難しい。

 

 

 

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