めっちゃ可愛らしい、いい立体感のパペット×アニメです~
身体の丸み×ペラフェルトの手という絶妙バランスが
なんか、より「ムーミン谷の世界の実写じゃね?」と思わせてくるのです。
劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメ~あらすじ
ムーミンはパパとママとスニフと仲良く平和に暮らしていましたが
ある日、森の異変に気が付いたのです。
森の土や花が灰色に染まってる…
何これ、怖い(><)
そこで博識なジャコウネズミさん(哲学者)に尋ねてみることに。
ジャコウネズミさんの返答は
「彗星が接近している、追突すればこの世の終わりだ」
という恐ろしいものでした。
すっかり不安と恐怖におびえるムーミンとスニフ…
パニック状態にあるふたりを心配したパパとママは
「ふたりで天文台にいって学者さんに聞いてきてごらん」と提案。
ふたりだけの冒険に出発
旅の途中でいくつもの困難や
新しい出会いを通して、今までより広い世界を知るのです。
『4日後に彗星がこの星に衝突する』と知り
その帰路で目にしたのは
干上がった海…イナゴの大群に食われた森…赤く染まった空
これから一体どうなるのか?!
みんなで「その時」を迎えるのです。
※以下、ネタバレ有の感想・考察いきます
◆ムーミン谷の世界にも天変地異と終末が⁉
私は子供の頃にTVアニメ版で「ムーミン」を見ていた世代なのですが
この劇場版を見て驚いたのは
「こんなに現実味ある危機感・緊迫感ある話だったけ??」という点です。
「ムーミン谷=妖精世界」
我々人間の現実世界と膜で重なる様に接する別次元世界
って私は思い込んでいたので
妖精世界にも彗星衝突のとか天変地異の危機があることに驚き!
しかも、どことなく「終末論」を感じさせる
赤い空、イナゴの大群、というサイン…
ムーミンたちの妖精世界も我々人間世界と
「地球」を通じて重なり合っているのかもしれませんね。
◆わがまま?マイペース?みんながまず自分中心
「あーこれでいいんだよなぁ」って気づかされたのが
登場キャラたちが皆それぞれにマイペースで
「まず自分中心」に日々生きているんですよ。
ムーミンは心配性でおせっかいで惚れっぽいし
スニフはけっこう物欲強めで、
小さいことに強いコンプレックス抱えてるし、拗ねやすい。
スナフキンは超マイペースでつかみどころのない奴だし
スノークのおじょうさん(フローレン)は鏡好きで自分好きで
さらにドジなのに行動力はあるから事故りやすい…
ジャコウネズミさんは、悲観的なことばかり言う気難し屋さんだし
スノークはお洒落なメモ魔×仕切り屋の意識高い系だし
パパとママは超絶マイペースで
「世界の終りの日」にドでかいケーキを焼いている…
でもね、なんか「自分を尊重して日々生きてる」からこその
他人も尊重する姿勢があるんですよ。
「あ~そういう事だよなぁ…」って教えられた気がします。
他人と自分が相対的な関係に無いんですよ。
競わないし、意見や思想における侵略や攻防も無いんです。
みんなが自分の世界を生きていて、世界の中心は自分なんです。
そして自分の世界と他人の世界が触れたら「やぁ、どうも」って感じ。
◆衝突の日~その赤き彗星の軌道に注目!
なんかね、もの凄く「うっ」とくるものがあったんです。
有り得ない角度で軌道を変えたんですよね(‘~‘)
でも、この「あり得ない角度、軌道」ってのが
実はあり得る事じゃないか?って思えたから
なんか気持ち悪いんですよ。
地球に大きな衝突が起きていない理由がここにあるのかも。
地球は何かバリア状の次元の膜に守られているんですかね?
「宇宙が地球に、人間に都合がよすぎないか?」説が
気になりだしてしまった私です。
⇓
とにかく
この赤い彗星の軌道を見るだけでも
とても価値ある映画だと思います。
パペットたちも素晴らしかったしね。