暴走列車映画は数多いが、デンゼル・ワシントンの存在がアクション・スリラー映画すらも「ヒューマンもの」にしてしまうという俳優力!!
【映画 アンストッパブル~感想】
即日・即席のベテラン&新人コンビが!!
命がけで暴走列車に挑む映画っす。
あなたは、成功確率は限りなくゼロに近い「できたら奇跡」という状況の中で、
それでも わずかにある可能性と自分を信じてその可能性に命を懸け挑めるだろうか?
何もしなければ大勢の人が住む街が1つ消滅するほどの大参事となるという恐怖と絶望の中で…と、観る人に問いかけてくる映画です。
この絶望的状況のはじまりは「怠惰な従業員の仕事に対する過信と怠慢な姿勢」から。
あれよあれよと 取り返しのつかない状況に…どんどん悪化する状況の中、たまたまその暴走列車と同じ路線を走っていた貨物列車を運転する2人に 大勢の人々の運命が託されてしまったわけです。
なんかね、世の中ではこういった「怠惰・怠慢」による最悪の状況(緊急事態)って日々たくさん起きていて、この映画の2人みたいな「可能性に懸け、必死に考え行動してくれる人」達によってなんとか「大事故や人的災害」が回避されるんじゃないか…と思えてきたんですよね。
そう思おうと、私の「なんでもない日々」の平穏もこうして必死に状況と闘ってくれている人のおかげなんだなぁと ありがたく感じます。
誰もが責任を押し付け合う中、関わることで自分が全責任負わされるかもしれないという今の世の中では「面倒なことには関わらない」のが身を守る最善策に思えます。
でも、やっぱり「自分がやれること」を確率で諦めるのでははなく「可能性に懸け全力で挑む」という自分でありたい、という思いもある。そこを刺激してくる映画です。
これが主体性を以って自分の人生を生きるということなのかも。
ふたりがその実践を見せてくれたのかな。