これ、これ、今見てもまったく色あせず面白い。
話の中に引きこまれる感じが凄い!
【映画 羊たちの沈黙~感想】
扉が開けられたのに、沈黙し柵の中から動かなかった「仔羊たち」は何を象徴しているのか?
今はクラリスの告白の「この部分」から始まって、この作品の「タイトル」が示す本質部分が非常に気になっております。
「羊」はキリスト教圏でどんな象徴なのでしょうか?
- 「羊」=純粋で、協調性があり、主に従順な生き物とされ
- 「羊」=従順な信徒を、「羊飼い」=信者を保護する聖職者を表す
- 「羊」=神に導かれる大衆
さて、ではクラリスが助けようとした「仔羊」とは何を示しているのでしょうか?
「その環境から逃げられないほど大人に矯正(洗脳)・虐待された子供たち」なのでしょうか?それとも単に「不幸な子供達」すべてを指しているのか?
一言でいうなら「神の愛を知らない子供たち」なのでしょうか。
レクター博士やクラリスのように「心に暗い影(逃げる方法を知らない子羊)を負った大人たち」とその大人たちが造る歪んだ社会が 新たな仔羊たちを「逃げられない子たち」にしてしまうことなんでしょうか。
あと、子供の頃にこの映画を見た時なんとなく感じており、今 BBAになって観てみて「確信」に変ったのですが…
レクター博士とクラリスの「心の内に入っていく、相手の心を開けていく」会話ってめっちゃエロいですよね!!
なんか、やっぱりこの映画は極上のエロスなんでは?
ちなみにクラリスが亡き父の「父性愛」を重ねているのは、あの超渋カッコいい上司っぽい、ってことが今回見て気づいた。
レクター博士は結構「礼」を重んじるから…好きだ。
やっぱクラリスはジョディ―・フォスターが似合っている。
そして、吹替えは戸田恵子さんが合っている。