マイケル・ダグラス…さすがです。
この怒りと狂気を見事にリアルに演じておられる。
【映画 フィーリング・ダウン~感想】
アメリカ版「無敵の人」像ともいえる作品(?)
※「無敵の人」とはネットスラングで…失うモノが何もなくなった人が無差別に多くの人を襲ったりする事件から生まれた 犯人像を表す言葉(私の雑な認識)
でもね、なんか こうやって「無敵の人」への一線を越えてゆく、その一日(当日)を本人と共に見ていくような「この作品」を見ていたら、多くの人がこの予備軍であり…
多くの人が”この一線(我慢の限界・発狂への境界線)”の一歩手前で日々踏ん張っているんだろうな…と思えてきて、なんか切なく苦しい気持ちになった。
その線手前で踏ん張っている人=今日退職の警官、
この人が主人公と対照的で強めのコントラストを描いております。
状況は結構似たふたりですが、圧倒的な違いが1つ。
- 主人公⇒自分の意見・感情を他に押し付けまくる
- 退職する警官⇒常に相手(特に妻)や周囲の感情に寄り添い合わせる
その違いは「大きな悲しみ」を己の内に受け入れられたか否か、から来ているのかもしれません。
アメリカが抱える「歪に発展した大国」の内情・問題を鋭くついている作品なのかも。
主人公が連呼する「自由の国」が非常に虚しく響いております。。