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【独女映画部】「ファーゴ」FARGO 感想・考察~実話という罠と「夫の妻への劣等感や幸せ重圧」を描いた作品

お題「最近見た映画」

ファーゴ (字幕版)

このポスター・・・私の仮説が正しければ

妻から「私たち幸せな家族よね」の重圧で心が死んでいく夫にも見える・・。

善人が善と陽の共有を押し付けるとき、

受け止めきれない人は心が死んでいくのかも。

 

 

映画ファーゴは

「これは実話です」という映画開始早々に映し出される

黒背景に浮かぶ白文字からはじまり

コーエン兄弟の仕掛けた罠にはまると

そこに描かれている本当の恐怖が見えなくなる恐ろしい

サスペンスホラーです。

 

 

ファーゴ (字幕版)

ファーゴ (字幕版)

 

 

私も何度も罠に引っかかったのですが

どうしても強烈に気になる部分があって

そこを視点に作品を観るようにしたら・・・

この映画に描かれているものがわかってきたのです。

 

素直に見ても

罠から抜け出してみても

何通りもの表情があり

楽しめる作品です。

 

今日の映画部日記はいつもより

「完全に独女(私)目線」で書いていきます。

 

 

 

 

罠①「これは実話の映画化である」

 映画ファーゴはオープニングから

コーエン兄弟の罠ではじまる。

 

この映画を「実際にあった事件」と思ってみる場合と

「サスペンス小説」と思って観るのでは味わいが全く違う。

 

実際にあった事件と思うと

お金目当ての狂言誘拐が

どんどん予想外の事態に流され

何人もの殺人事件に転がって行く様子は

じわじわくるリアル感が本当にあるのだ。

 

サスペンス小説などは

犯人も追う側も双方が賢く、身体能力もすごい場合が多い。

その駆け引きやスリルにドキドキするのであるが

ファーゴの誘拐班たちは「計画」がないばかりでなく

面倒な事態になったら「殺す」という選択肢しか持たないヤツらなのだ。

 

なので、

映画冒頭の監督による強烈な刷り込み

「これは実話である」が非常に強烈な味付けとなっている。

 

罠②強烈な人物たちに紛れる本当の「主役」

映画「ファーゴ」に出てくる登場人物はみんな強烈である。

 

◆映画のカメラが追う誘拐犯3人

  • 義父の金目当てに妻の誘拐を持ちかけた夫
  • 誘拐の実行犯(小さい変な顔の男)
  • 誘拐の実行犯(無口でキレやすい)

この3人が計画通りことが運ばす

どんどん追いつめられ自滅していく様子を

見る作品っぽく作られている。

 

◆誘拐事件の被害者たち

  • 誘拐された実家が金持ちの妻
  • 誘拐された妻の父(実業家で金持ち)
  • 犯人にとっさに殺された無関係な人たち

 

◆犯人たちを追い詰める女性警官

  • 妊娠7~8か月のお腹の大きい女性警官
  • 彼女の同僚にして夫

 

この作品の主役は2人の「夫」たち

これは私の考察ですが

この作品の主役は誘拐事件の夫婦と

女性警官の夫婦の2組の夫婦関係と夫たちだと思うのです。

 

一見するとこの映画の主役は自滅していく誘拐犯の3人に見えます。

ところが私が一番印象にのこった人物は

「女性警官の夫」なのです。

 

いつもうつろな目をして

表情のない顔で

妻の話を聴いては「YES」マン。

何かがおかしい。

様子は完全に「心ここにあらず」なんですが

妻は気にしていない様子・・・。

 

「むしろ私たちは幸せよね」と幸せ同意をグイグイ求めてくる感(^^;)

 

この2人の夫たちは

どちらもが「妻への劣等感」を抱えており

「幸せな家庭」の呪縛に疲弊しているようなのです。

 

妻の誘拐を企て義父から身代金を巻き上げようとする

自動車販売店の営業職の夫は

金持ちの義父の会社で働いており

妻に内緒の借金がふくらみ首が回らない状態。

義父には頭が上がらない状態でもある。

 

女性警官の夫は

同じ署内で働く妻の方が出世して上の立場。

署内でも家でも妻の隣・・・・。

そして死んだ目をした表情が不気味に印象に残るのです。

 

罠③犯人の愚かさに観る者は快感を得るが・・

犯人たちが3人とも短気で

行動が無計画で

追い詰められると

目の前の面倒なモノは

「消す」という選択肢しかもっていない。

 

そして3人には「金」という共通目的以外には

信頼も信用も絆もない。

 

「このどうしようもなく短気で凶暴で欲の深い犯人」が

自滅していく様子に観客はどこか快感を感じるのではないだろうか?

 

悪党の自滅にスカッとする・・・というコトもあるけど

どこか人間って自分より「愚かな人の存在」に快感を得るように思える。

特にネット社会になって加速している気がする。

 

でも、この部分も実は監督の罠で

犯人たちの愚かさにどこか安心したりスカッとしたりクスっとするのは

同じ愚かさを内包しているからだよってメッセージかも。

 

2人の夫と2人の妻が象徴するもの

ここが何とも表現しにくいのですが

いい夫であり、いい夫・いい父であろうとした夫たちであり、

よき妻であり、よき妻・よき母であろうとした妻たちなのです。

 

夫の男としての外向きの見栄とプライドと

妻の内向きの「幸せ」思考が

どうもガチャガチャにかみ合っていない感じ。

 

誘拐された妻が自分の息子に対して支配的な面を見せたのも

家庭という中で感じる重圧の表現なのかも。

 

この辺に注目してみると

非常に怖いというか消えない不安を煽る作品になっています。

サスペンスホラーすぎるだろう・・・。

 

おまけ:無口なサイコパスと粉砕機

誘拐実行犯のひとりが

無口で協調性がまったくない男で

表情を変えることはないのですが

すぐにカッとなって人を殺してしまいます。

 

女性警官が誘拐犯の車を見つけ

犯人のアジトを捜査して

見た光景は・・・・

 

この無口君が

自分が殺した仲間と誘拐した妻を

粉砕機にかけて周辺の雪を肉片と血で

真っ赤に染めているシーンでした(^^;)

 

このシーンは強烈です。

だって足がそのまま見えるんだもの。

 

破壊するのは簡単で

創造するのは困難な作業なだ

と思い知った作品です。

 

では、また~☆

 

 

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