夢と無意識の領域のコントロール方法を知りたくて
「ヒントがあるかも!?」と観てみたら、
私の想像とまるで違った手法の意識スパイだったことに驚いた映画です。
「あなたへおすすめ」でずーっと表示されてたけど
無視し続けていた作品…
ですが、最近急に興味もちまして観てみたら面白かった!
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実は私、ディカプリオ主演映画は
「ギルバート・グレイプ」と「ロミオとジュリエット」で止まっております。
たぶん、超話題になった「タイタニック」素通りした聖かなぁ…
ということで
夢と意識の世界に興味あたので
久しぶりのレオ様主演の映画を見てみました~
- 映画「インセプション」あらすじ
- 第1戦:サイト―vsコブ達のエクストラクト
- 第2戦:ロバートへの命がけのインセプション
- 第3戦:コブvs妻モーリー
- 最後:コブのトーテム(まわり続けるコマ)の解釈
- BBAの誤解:機械を使わないで意識に侵入するんだと思ってた!
映画「インセプション」あらすじ
クリストファー・ノーラン監督が描く
夢と意識の世界の多元多重構造SF作品
人の夢の中に入り込み
潜在意識の奥に潜り込み「アイディア」を盗む
特殊産業スパイのドム・コブ(=ディカプリオやで)
人の脳内・意識の奥に侵入し、情報を盗み出すコブの存在は
危険視され国際指名手配犯になっており、
家族が暮らすアメリカに戻れない状態になっていた。
そんなコブに日本の実業家で大富豪のサイト―からある依頼が提示された。
普段は産業スパイとしてライバル社から
アイディアを盗み取る「エクストラクト」を専門に行っているコブに、
サイト―はアイディア(考え)を植え付ける「インセプション」
を行ってほしいというのだ。
エネルギー事業においてサイト―の最大のライバル「フィッシャー社」
そのTOPの老人がもうすぐ死ぬ、バカな2代目に会社を潰すように
アイディア(考え)をインセプションしてほしいとサイト―は語る。
実は意識に入り込み、アイディアを盗み出す行為は
頭の中(意識の中)にあるアイディアを「盗み見てコピー」し
自分の意識に書き写すことに近く、ターゲットの意識は何もいじったりしない。
夢の中で「ただ覗かれている」だけなので本人も気が付かない。
それに比べ、インセプションは難易度も危険度も非常に高いのだ。
意識に何かを植え付けられれば人は「強い違和感」を感じる。
そうなるとその思考の種はターゲットの意識に定着しない。
それに植え付けた思考が思い通りに成長し、ターゲットを動かすかも不確定なのだ。
コブのチームもインセプションは未知の領域だが
サイト―から「アメリカで堂々と暮らせるようにしてやる」と報酬を提示され
コブは依頼を受けることに。
サイト―は裏の世界でも政治の世界でも力を持っているため
コブの望みを叶えることはたやすいことなのだ。
実はコブは以前に一度だけインセプションを実行した経験があった。
チャンスは1度きり、
ターゲットのロバート・フィッシャーがニュージーランドへ向かう
10時間のフライト中に機内で夢に同期するしかない。
この失敗が許されない仕事に
コブは先鋭のメンバーを集める。
- ターゲットを引き込む夢の世界を創る設計士(アドアリネ)
- 睡眠薬などの薬の調合師(ユスフ)
- 夢の中で自在に他人になりすます偽装師(イームス)
- コブの仕事の相棒(アーサー)
- 希望参加のサイト―
インセプションを成功させるためには
意識の深い部分に植え付ける必要があるため
実行舞台となる夢は三層構造で設計された。
夢の世界が一層⇒二層⇒三層と深くなるほど
戻れなくなる危険性が増す。
またコブ自身が仲間に秘密にしている意識の底にしまいこんだ「問題」を
抱えており、計画は怒涛の展開を見せていく。
インセプションは成功するのか?
コブたちは意識の世界から現実に戻ってこられるのか?
平行するいくつもの世界で手に汗握る展開から目が離せない。
第1戦:サイト―vsコブ達のエクストラクト
そもそもサイト―はコブ達のエクストラクトのターゲットだった。
世界的な企業家や政府の要人などは
エクストラクトに備え、意識の武装術を身に着け突様になっている。
サイト―vsコブ達のエクストラクトがまず冒頭で展開され
そこで「夢の中に侵入し、アイディアを盗む」手法が説明される。
簡単に言うと
「夢をつくる過程を乗っ取る」
⇒潜在意識を乗っ取る・入りこむ
ってことらしい。
エクストラクトの場合は
眠っている(or眠らされている)ターゲットとスパイ側は
「夢共有機」で繋がれ、それにより夢を共有可能となる。
侵入した夢の中では、「死ぬ」ことで現実の世界に意識を戻すことができる。
もしくはキックと呼ばれる「刺激」を現実側の身体に与えることで目覚める。
夢の中で負傷した場合、現実で死ぬことはないが痛みは感じる。
夢のホスト(ドリーマー)が目覚めると夢の世界が崩れ落ちる。
ドリーマーが現実世界で受ける刺激は夢の世界に反映される。
コブは妻の父である「教授」から
「他人の意識に入りこむ術」を教えられたという…。
コブ達のようなスパイから意識とアイディアを守るための武装訓練を受けたモノは
侵入者の違和感を感知すると武装した警備兵を夢の中に登場させることができる。
サイトーとの第一戦で登場し
夢の中、意識の中でコブの前に立ちはだかり
邪魔をしてくるのがコブの妻なのだ(;;)
これがコブが抱える問題でもある。
第2戦:ロバートへの命がけのインセプション
ここがメインの戦いとなります。
「命がけ」のインセプションはこんな感じ
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- 現実(飛行機内)
- 夢の第一層(ロスのビジネス街)
- 夢の第二層(ホテルの中)
- 夢の第三層(雪山の病院)
- 夢の第四層(虚無の世界)
夢が深い層に落ちていくほどに
現実との時間の流れの差は大きくなります。
夢の中と現実の世界の時間の流れは違う。
ここに注意しないと作戦の時間設定ができないぞ!
夢の中では時間が20倍長くなる。
目覚める時も
各層の意識をタイミングをそろえて
上の層に引き上げていかねばならない為
夢の深くに行くほど難しくなる。
しかも今回は…睡眠薬を限界まで強くしたため
夢の中で死んでも現実の自分が目覚めることは無く
意識だけが虚無の世界に堕ち、永遠に虚無を彷徨うのだという…
夢の防衛術を身に着けたロバートの傭兵たちがおそってくる中、
サイトーが銃で撃たれかなりの重症を追ってしまう。
計画が狂い始め
その狂いが大きくなる中
コブ達は必死に奔走するのだが…
第3戦:コブvs妻モーリー
コブが自分の意識の中に閉じ込めた
自殺した妻モーリーの意識(コブの意識が創ったモーリー)が
彼を悩ます存在になっていく。
でも、その始まりは
コブがモーリーに植え付けた「ここは現実の世界じゃない」という考え。
夢の中の深部で50年間も自分たち二人だけの楽園を過ごした二人
現実に戻り我が子に会いたくなった夫と
夢の中の理想の世界から抜け出せなくなった妻
コブは自分の意識に閉じ込めたモーリーと
向き合い闘うコトになる。
私が思うに、「ずっと二人は一緒だよ」というコブの言葉が
コブ自身が夢の世界で自分に無意識に行なってしまったインセプション
なんじゃないかと。。。
最後:コブのトーテム(まわり続けるコマ)の解釈
◆トーテムとは
夢と現実の区別をつける自分だけのサイン
自分だけが「その感触」重さや触覚を知る特殊な形のもの
コブのトーテムは金属製の小さなコマ
このコマが永遠に回り続けている様なら「そこは夢の世界」
最後のシーンで
コブはやっと念願かなって子供たちの顔を観ることができた!
その場面でコブはトーテムを回すのです
少し揺れを見せながら回るトーテム
ラストシーンは
キレイに回り続けるコマの姿をアップで映していました。
そもそもコブのコマは金属製の精密コマに近い
⇓
スピンギア ご縁独楽 東京の町工場の作る精密独楽 第12回TASKものつくり大賞優秀賞受賞作品
コブにとって「愛する家族との生活」が2つの世界にまたがっていましたよね。
自分の意識の中に閉じ込めた妻の記憶と過ごす「夢の中」の世界と
アメリカの自宅にいる子供達が待つ現実の世界と。
アメリカに入国できず、子供達と会えない現実よりも
コブは毎晩夢の奥底に閉じ込めた妻との生活に臨場感を移していた。
でも、モーリーとの別れを決め子供達と過ごす世界を
コブは自ら「これが現実」と選んだから
もうトーテム気にしなくていいってことなんだとBBAは解釈しました。
そもそも私たちが活きている世界は
「変化する幻想」であって意識が認識している世界なので
“何が現実かは自分で決める”
というコブの姿勢でいいんじゃないでしょうか?
私たちの意識次第で世界はその表情を変える
BBAの誤解:機械を使わないで意識に侵入するんだと思ってた!
BBAが知りたかったことは
夢と無意識・潜在意識へのアクセス法とコントロール術
だったのです。
量子物理学者も、禅の世界や精神世界で奥を見た人達も
「意識の深い部分で人は皆つながっており、共通の無意識ゾーンがある」
っていってるんで…そこにアクセスする方法のヒントを求めて
この映画を見たのです。
でも…コブ達は夢共有機と精神薬を使ってた。
これはリスクが高すぎて、自分には真似できないぜ~
でも夢の世界の設計や
夢の多層構造については参考になりました。
BBA私、毎晩夢みてるので特訓あるのみ!
ただ…割とBBAが見る夢の中の時間の流れは
そんなに現実と大きな差はないです。
場面が大きくとんだりすることはあるのですが
目覚めて時間差に驚く・混乱経験はない。
熟睡して
一瞬で朝になった時の方が
しばらく頭混乱してました。
あれは恐怖だった。
人が描く物語の中って
どこか「真理」が隠されてると思っております。
今回はカケラを見つけられた気がします。
では、また~☆