ダメだって! 「into」しちゃダメだって!
と言いたくなるムズムズ映画っす。
父と思春期息子のすれ違いや葛藤と無謀なカメラヤロー達の2重らせん構造(?)
アメリカの竜巻の驚異が伝わる迫力の映像っす。
映画イントゥ・ザ・ストーム~あらすじ
のどかな田舎町シルバーストーン
高校の卒業式当日
高校3年生のドニーは朝から父とケンカしてしまう。
両親の離婚、母の事故死、高校の教頭として忙しい父への
思春期の不満がついつい爆発…
ドニーは1歳下の弟トレイに押されるがまま
密かに憧れている美女ケイトリンに話しかけ
彼女の課題提出ピンチを助けることに…
卒業式をさぼって課題の為の動画撮影に廃工場へ出かけてしまう。
朝の天気予報で嵐を警戒した教頭ゲイリーは
校長に今日の卒業式中止を提案したが却下され
雨のなか卒業式は行われていた。
兄の分も卒業式の記録係としてカメラマンをこなすトレイ(^^;)
そんな中
竜巻を追うドキュメンタリーカメラクルーのチーム「タイタス」も
気象学者アリソンの分析から、巨大竜巻を追ってこの街に向かっていた。
だが、気象学者アリソンや街の人たちの想像をはるかに超えた
地球史上最大規模の「超巨大竜巻」が街を襲いはじめる!
人々がシェルターに逃げ込む中
ドニ―を探し街に出ていく父ゲイリーとトレイ、
巨大竜巻の世紀のスクープ映像を撮る為に走るチーム「タイタス」、
過激な動画をあげて再生回数を稼ぎたいyoutuber2人組、
など嵐に向かっていく人たち
巨大竜巻に町が破壊行く中
必死に逃げ、生きることを諦めない人々の恐怖の1日がここに。
※以下、ネタバレ有の感想文
父と息子たちの絆:死を前にして素直になれる
どう見ても良い父、いい息子たちだったけど
それでもやっぱり家族って不満を抱えてしまうのだ。
特に思春期は親も子も愛情表現が「不器用」なのだ。
とにかく父ゲイリーが勇敢で「偉大なる父」の姿を見せまくりです!
ドニーもなんだかんだで、本当はもっと父に自分と向き合ってほしかっただけ
という自分の幼い不満を父にぶつけていたことを悔いて、
死を覚悟してビデオレターに残す(;;)
弟トレイは有能だけど、やぱり「もっと父に認められたい」って気持ちが
咄嗟に見え隠れ(^^;) 兄を越えたい気持ちもチラリ
父と息子、兄と弟の関係って
旧約聖書からの永遠のテーマですな。
プロの竜巻ハンターvs過激動画投稿Youtuber
ここは、なんか最後まで見ると…結果…両方せつないです。
対竜巻専用の装甲車で挑むチーム「タイタス」ですが
彼らが挑んでいるのは「自然の脅威」で
我々の想像なんか及ばない相手であることを人間は時に忘れがち。。
しかも、これをビジネス=稼ぎの種にしちゃってるもんだから
余裕が無いのです。スクープ映像を撮らなければならないのに
なかなか自然は思うような姿を見せてくれない、
焦りが判断ミスを誘発してしまう!
特にリーダーこそ、クルーの安全を緊急時は最優先に考えないと
自分の無茶で仲間の命が消えて行ってしまいます(;;)
2人のおじさんYoutuberも出てくるのですが、
こっちは「どうしようもない系」の迷惑過激動画ヤローたちで
酒か薬か両方の中毒か?ってくらいヤバい。
最後の最後のあのシーンの判断に悩みます。
「後悔しない」ように今日を大事に生きる
もちろん25年後の自分を考えることも大事だけど
まずは「今日一日を大事に生きる」
これがあの巨大竜巻と闘った後の高校生の悟りだった。
事故や災害はいつ起きるかわからない。
人生も何が起きるかわからない。
だから、できるだけ「後悔しない」ように
今日を大事に生きようとドニーを見てて思った。
今日が最後とも知らずに
家族に酷いことを言ってしまったり
八つ当たりしてしまったり
感情的になって酷い態度をとってしまったり
そういう「ついやってしまいがち」なこと
もっと気をつけようっと。
「後悔」「反省」の無い1日を心がけつつ
自然と「満足」な1日を過ごせるようになれたらいいなぁ
とにかく、めっちゃ巨大竜巻の威力すごかったです。
家も学校も全部吹き飛ばされちゃう。