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【映画部】怪物はささやく~感想:怪物と少年が語る4つの真実の物語 「善悪と信念と奇跡」

お題「ゆっくり見たい映画」

怪物はささやく(字幕版)

カーネギー賞ケイト・グリーナウェイ賞W受賞の

児童文学小説「怪物はささやく」を見事に映像化した映画

この世の不条理を描く4つの真実の物語の先にあるものとは?

 

 

想像よりもはるかに深い内容でした。

これが児童文学だなんて…

もっと色々と本を読もうと思いました。

 

大人が見てもガツンと心にきます。

理不尽な現実社会をどう生きるのか怪物と少年から

教えられた気がする映画です。

 

怪物はささやく(字幕版)

怪物はささやく(字幕版)

  • 発売日: 2017/12/30
  • メディア: Prime Video
 

 

原作「怪物はささやく

 

怪物はささやく (創元推理文庫 F ネ 2-1)

怪物はささやく (創元推理文庫 F ネ 2-1)

 

 

怪物が先に語る3つの物語は

勧善懲悪の教育的な物語よりも

グッと現実に踏み込んだ「真実の物語」です。

 

昔話やお時話の「めでたしめでたし」の裏側には

まったく別にみえるお話が同時に存在していたのかもしれません。

 

では映画好きBBAの感想と見どころ紹介日記いきます!

 

 

怪物はささやく」あらすじ


『怪物はささやく』本予告

 

13才の少年コナーは難しい病を抱える母と2人で

裏窓から教会の墓地が見える家に住み静かに暮らしていた。

 

毎夜同じ悪夢にうなされていたコナーは

周囲から見るとだいぶ「疲れた顔」をしていた。

 

学校ではいじめられ、

友達もいないコナーにとって

家での母との時間が大切だった。

難病と闘いながらもだんだん弱っていく母を心配していた。

 

そんなある夜

コナーが自分の部屋で夢中になって絵を描いていると

机の上のペンが突然転がり落ち

地震?!」と思い慌てて窓から外を見ると

 

窓から見える教会墓地の中央にそびえる

イチイの大木が怪物となってコナーの家に近づいてくるのが見えた。

 

怪物はコナーの元にやってきて語り出した。

「これから3つの物語をお前にきかせる、

 その後4つ目の物語はお前が話せ」

真実の物語を3つ聞かせるから

4つ目はコナーの真実の物語を話せというのだ。

 

「語れる物語なんてない」とコナーが怪物に抗議すると

「真実の物語、お前が見ている悪夢のことだ」と怪物は言った。

 

【12:07】になると現れる怪物は

あらわれる度に物語を1つずつ語りはじめる。

木の手の中で枝に包まれながら物語を聞いていると

コナーの頭の中でしっかりとその映像が見えていた。

 

怪物が話す「変な話」にモヤモヤしながらも

コナーは怪物の言葉から大事なことを学んでいく。

 

母の病、再入院

苦手な祖母との生活

再会した父との微妙な関係

学校のいじめっ子

 

怪物の語る物語を聞いている内に

物語の世界とコナーの現実世界が少しづつ触れはじめる。

 

コナーは4つ目にどんな物語を話すのか?

4つ目の物語を語り終った時

コナーと怪物はどうなるのか?

 

じっくり見てください。

 

真実の物語0:キングコングのラスト

コナーが学校から帰ってくると

母が若い時に亡くなった祖父のことを

コナーに知ってほしいと映画好きだった祖父の映写機と

キングコングのフィルムを用意していた。

 

絵が好きでいつも空想しているコナーは

キングコングを夢中になって観ながら母に

「最後には強くて優しいキングコングが勝つんだ」

と言った。

 

でも、キングコングは人間からの攻撃に

タワーから落下してしまう。

唖然として画面を見つめショックを受けるコナー…

 

この夜に怪物は最初に姿をみせる。

 

1つ目の物語:この地が王国だった頃の話

木の怪物は自分が見てきた「真実の話」として

1つ目の物語を語りだした。

 

昔この地が王国だった頃の王座の話。

国王は戦いで3人の息子を失い

息子達の死を悲しんだ王妃は息子たちの後を追った。

国王は残された孫を可愛がり、次期国王にと思っていた。

 

ところが王子が成人する前に

国王は再婚、その後ほどなくして王は亡くなり

王妃が国を支配した。

王妃は魔女で国を支配するため王に毒を盛ったのだ。

 

王子は農民の娘に恋をし、結婚しようとしていた。

王子と農民の娘のことを村人たちが皆祝福していた。

 

王妃は王座を守るため

王子と自分が結婚することを企んでおり

危険を感じた王子と娘はふたりで逃げることに。

 

ところが城を抜け出し逃亡する中

イチイの木の根元に横になり寝て目覚めると

王子の横には血を流し冷たくなって動かない娘が…

 

王子と村人たちは立ち上がった

王妃を討つために!

 

この戦いには木の怪物も参加しており

木の怪物は殺される寸前に王妃を救い出し

遠くの街で逃がしていたのだ。

 

「なんで、悪の王妃を助けるんだ!」と怒るコナーに

怪物は自分が見た真実の話を語りだした。

 

※ここから物語はねじれはじめます(本編で観ること推奨)-------

 

王妃は確かに魔女だったが国王も農民の娘も殺していなかった。

王妃は誰も殺していない。

娘を殺したのは王子だったのだ。

村人や国民と反乱を起こすために王子が仕組んだことだった。

確かに娘の変わりように気が付いた時、王子の手は血に染まってた。

 

国王となった王子は国をよく治め

国民に慕われる王としてその後の人生を過ごした。

 

「善人も悪人もなく、大抵はその中間」

と怪物はコナーに語りかける。

 

2つ目の物語:150年前の工業ラッシュの時の話

150年前、この地に工業ラッシュがきた。

工場が次々に乱立

木々は枯れ、川は黒ずみ

空は煙にむせた

だが緑はまだ残っていた。

 

町はずれに時代遅れの頑固者の男がいた。

彼は薬草や樹皮を扱い、木の実や葉を煎じて調合する調合師だった。

 

村にやってきた新しい牧師は

見識ある親切な人で信徒のために頑張っていた。

彼は時代遅れの調合師の治療法に反対し、

村人もまた短気で貪欲な調合師に反感を持っていた。

 

村を締め出された調合師は廃業に追い込まれ

より一層頑なになっていった。

 

牧師の暮らす教会の庭には

大きなイチイの木があった。

調合師は「どんな病気も治してしまう癒やしの木」

であるイチイの木を薬の材料に使わせてほしいと

牧師に頼んだが牧師に断られた。

 

牧師には愛する二人の娘がいた。

その娘がふたりとも病に倒れ、牧師は八方手をつくしたが

近代医学では彼女たちを救えなかった。

 

牧師はもう調合師を頼るしかなかった。

「私を否定し、廃業に追い込み、イチイの木の使用を拒否したのはお前だ」と

突き放す調合師に牧師はすがりつきこう言った。

 

「娘のためにすべてを捨てる、だから助けてくれ」と。

 

その言葉を聞き、「すべてを捨てるのなら力になれない」

と言い残し調合師は去っていった。

 

娘は死に木の怪物は牧師の家を破壊した。

 

※ここから物語がねじれはじめます(本編で観て!)

 

なぜ調合師は去り、怪物は牧師の家を破壊するのか?

「牧師が可哀そうだ」というコナーに

怪物は調合師が立ち去った理由を語りはじめる。

 

「すべてを捨てる」と牧師は言った。

今までの主張を捨て、信念も捨てるということだ。

信念なき聖職者だ!

信念こそ治癒力!

治療を信じ、未来を信じるからこそ病を克服できる。

それがなければどんな治療も効かない。

 

信念は大切だ、

「何を信じ、誰を信じるか」

よく見極めろ!

 

怪物は少年にこう言った。

 

3つ目の物語:誰にも見えない男

「透明人間」と呼ばれ

誰からも見えない、見られない男がいた。

 

彼は自分の存在を周囲に認めさせるため

怪物を呼び出し、暴れ破壊しまくった。

「僕はここにいる!」と

 

今まで彼を見ようとしなかった人たちが

彼を怖がり、遠くから見つめるようになった。

 

結果、以前よりも孤独はいっそう強まった…

 

怪物の物語の世界が少年の現実と重なりはじめる

そもそも少年は怪物の話を「聞きたくない」と拒否していた。

それでも怪物は大きな体と大きな力で

少年に物語を聞かせ、物語の世界を見せていた。

 

2つ目の物語の終わりの頃に

少年は怪物と一緒になって牧師の家を壊しはじめる。

でもいつしか自分が破壊していたのは

祖母の家のリビングとなっていて

気が付くと祖母の大事にしている100年時計まで壊していた。

 

3つ目の物語は今のコナーの学校での物語だった。

いじめっこに「今日からお前は透明人間だ」と言われ

感情が爆発したコナーは自分から昼の12:07に怪物を呼び出し

怪物と一緒に学校で大暴れした。

結果、いじめっこは病院送りとなった。

 

新しい治療も効かず

今にも消えてしまいそうな母に

不安な気持ちを募らせる中

コナーに自分が4つ目の真実の物語を

語る時が迫っていた。

 

4つ目の物語:いつも見る悪夢

コナーが毎晩うなされていた悪夢。

この物語を最後まで語ることを怪物は求めてくる。

 

コナーがいつも悪夢の途中で目が覚めていたのだ。

この4つ目の真実の物語を少年が自分の口で語りはじめる時

彼が心の奥に隠しこんでいた本心が溢れだしてくる。

 

この4つ目の物語によって

コナーが学校で孤独だったことも、

いじめられていたワケも、

いじめっ子が「透明人間扱いする」とした理由にも

納得がいく。

 

コナーは自分の本音から逃げたくて

またそんな思いを抱く自分は

「罰を受けるべきだ」と思っていたのだ。

 

祖母の家を壊した時も

学校で暴れた時も

「罰してなんになる」と

大人達はコナーに呆れはすれど

罰を与えてはくれなかった。

 

人間は善と悪の中間だからこそ、結局はどう行動するかが大事

イチイの木の怪物は

コナーの中にある「母の死」への恐怖や

「もうこの苦しみから解放されたい」という思いは

『在っていいのだ』と教えてくれた。

 

人間は複雑な生き物で

善と悪の両方を内包しており

ほとんどの人は中間にある。

中間であろうとバランスをとってるのかもしれない。

 

想いや感情が「悪いモノ」に思えても

それでいいのだと怪物は教えてくれる。

そういった色々な思いを抱える中で

結局は「どう行動するか」なのだと。

 

悪い思いや感情のままに破壊へと行動を移すと

なにもかも失ったり、より悪い事態を招く。

 

悪い思いや感情に潜む「恐れや不安」と向き合って

それでも前を向きいきていくことを選択すれば結果は変わる。

 

まずはどんな思いも感情も

恐れずに自分で認め

気持ちを言葉にして吐きだしてみるのもいいカモしれない。

破壊という行動は避けられそうだ。

 

BBAが気づいた大事なこと:「奇跡」はたくさん起きていた

BBAはずっと「奇跡」というモノを誤解していて

ずっとひた向きに頑張っている人や

正直に生きている人が

理不尽な世の中で報われない状況にあっても

いつか神様からのラッキーギフトが贈られてくるようなものだと。

 

まさに幸運が降ってくるイメージだった。

急にラッキーのループにのみこまれていくような。

超常現象にも近いイメージ。

 

でも、この映画を見て

少年コナーとその家族を見ていて気が付いた。

 

私が気が付かなかっただけで

「奇跡」は世界中で山のように起きていたことに。

 

辛い状況でも

大きな悲しみに襲われても

大事な人を失っても

それでも生きる、生き続ける人達がいる

そのことが人間が起こしている「奇跡」だ。

 

酷い目にあっても

心を悪に染めない人も「奇跡」だ。

酷いことされても

人を恨まない人も「奇跡」だ。

 

怪物についてのBBAの勝手な考察

原作を読んでないので

映画だけみて超勝手に考察した結果

  • この地にずっと生きてきたイチイの木
  • 墓地の中央にあるイチイの木
  • 母も少女の頃、怪物に出会っている

 

以上のことから、

コナーの前に現れた怪物

母と祖父(母の父)の想いがイチイの木の精と

重なりあってできたものだと思っています。

 

イチイの木そのものは

この地のすべてを静かに見守り続けていたけど

墓地で眠る死者の想いも怪物を動かす力の1つだとBBAは考えている。

 

コナーの母と木は「友達だ」って母も言ってから

ホントに友達なんだと思う。

 

怪物の言葉で印象に残っているもの

「物語は野生動物、野放しにすると大惨事を招く」

物語は二面性があり、凶暴なのだ。

善と悪がはっきり別に見える物語ほど

その裏側に注意しなければならないのかも。

 

これが児童文学なのかぁ

禅の世界に通じるし

現実の理不尽さもついているし

すごいなぁ

 

「物語の持つ力凄い」

 

では、また~☆

 

 

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