これは!?「ナイトライダー好きなら」きっとはまる映画よ
キッドと真逆のステムが登場しますけども
AIが今後そうなっていくか?
私もこの映画が描く順を踏んでいくと思っています。
そもそも科学と技術は別物だった。
そこから科学と技術が「ある事」をきっかけに科学技術となり
資本社会の動力部にのみこまれていくわけです。
ただそのおかげで莫大な金が科学技術の研究に注がれ
発展していくことになる。
詳しくはこちらを読むとわかりやすいです。
んで、しっかり科学技術の発展の経緯を踏まえて
AIと人の未来を描いている、恐ろしく現実味のある映画がこちら
すごく面白い映画で、
日本文化や日本の美を感じる部分が多く画的に
デザイン・アート系の写真の連続風であるのもグッときます。
- 「アップグレード」あらすじ
- ポイント①低予算映画と思えない名作
- ポイント②機械を埋め込まれ兵器化した軍人たち
- ポイント③ステムには意志がある
- ポイント④最高AIが進化のためにグレイを選んだ理由
- ポイント⑤人間グレイvsAIステム
- ポイント⑥続きが気になる
「アップグレード」あらすじ
舞台は近未来の都市
ドローンにより24時間監視警備体制が整い
車の完全自動運転技術も完成し
人々の生活の中に今まで以上にAI技術が生かされている。
グレイは自動車整備士のグレイは
幸せに暮らしていた。
妻の会社が手掛ける
完全電気+自動運転AI自動車とは反対に
グレイは昔ながらの車に人の技能の手が加わり
最高の走りを楽しむことに魅力を感じている。
グレイは顧客であるエロン・キーンの自宅へ
車を納品にいくため
帰りの車が必要なので妻に同行してもらう。
妻のアシャはグレイに付き添い
エロン・キーンに会い驚く。
ヴィッセル社の経営者で天才開発者なのだ。
エロン宅からの帰り
妻の自動運転車がエラーをおこし暴走、
その後 黒服のギャングに襲われ
妻は射殺、グレイも大ケガをし意識を失ってしまう。
救助されなんとか命は助かったものの
グレイは首以下すべての感覚と運動機能を失っていた。
絶望の中にいるグレイに見舞いに訪ねてきたエロン。
エロンはグレイにある提案を持ちかける。
自分が開発した「ステム」という超小型最新AIチップを
エレンの頸椎部の脊髄に埋め込めば
エロンは再び身体を動かせるようになるというのだ。
妻を殺した犯人をどうしても捕まえたいグレイは
この未知の人体実験を受ける事にした。
ステムを埋め込んだグレイは身体が動かせることに喜ぶが
次の瞬間驚きの事態が起こる。
なんと「ステム」が自分に話しかけてくるのだ。
ステムには人格があり、会話できるのだ。
自分の脳の信号を身体の各部に伝え動かすための
補助的な性能のチップと思っていたが
そのチップに人格があり会話もできる…
更にはステムに完全に身をゆだね指導権を渡すことで
超人的な能力を発揮するグレイ。
妻を殺した犯人を追う中で
凄腕の殺人集団と格闘する中
ステムに全権を譲ると容赦なく相手を惨殺することに
悩み苦悩するグレイだったが…
妻を殺した犯人たちを追ううちに
もっと巨大な悪が自分を狙っていたことを知る。
すべての謎が解け、黒幕と対峙した時…
グレイとステムに驚きの結末が待っていた。
ポイント①低予算映画と思えない名作
低予算でつくられたSF映画とは思えないクオリティです。
そのため役者にハリウッドのビッグネームは登場しませんが
その分、役者と役や一体化し「その人そのもの」に見える!
個性あるプロの役者たちが、いい演技を見せて
作品を盛り上げてくれています。
特にグレイ役のローガンは
AIが動かしている首から下の身体の動きが
絶妙です。
素早いが実にロボット的でみごとです。
画面細部にこだわりが感じられ
美術さんの巧みな技がさえまくりです。
日本のわびさびの世界や心情を画で表現することが
うまくいかされた作品になっています。
ポイント②機械を埋め込まれ兵器化した軍人たち
グレイが妻を殺した犯人を追う中で
出会う武器を体に埋め込まれた元軍人たち
身体のほとんどが機械化・武器化されており
果たして彼らを「生身の人間」とみなしていいのか疑問に思うほどです。
元々は任務中、体を損傷した兵士の
義足や義手などで身体機能改善する目的から
はじまったって言うんですけど…
「身体機能を取り戻したい人の心につけこんだ」
人間兵器の開発だったんだろうなと思うBBAです。
彼らが既に「人間」といえない存在では?
と思えるシーンがあるので、見ながら考えて欲しいです。
⇓
フィクスがくしゃみをした時に
はいたツバがフィクスの意思でかぎ針上の武器になって
相手の体内に入り襲い掛かるのです。
ポイント③ステムには意志がある
エロンはステムのことを「新しい最高脳」と言ってた。
そして今後は社会のすべてはステムが決めていくと…
ステムはプログラムを超えて
人格以外にも「意志」があります。
その意志に従って
巧妙に人間たちを操っていく。
グレイの体内にはクレイとステムの
2つの意志が存在しています。
ポイント④最高AIが進化のためにグレイを選んだ理由
最高AIのステムが
更なる進化のためにどうして人間の身体を欲したのか?
そして数ある人間の中からグレイを選んだのか?
ここが非常に面白いんですよ!
グレイは車の腕のいい整備士として
手先の感覚、人間の感覚を磨き続けてきた貴重な存在。
たぶんエロン周辺の人間では希少だったはず。
エロンはステムを「高度な脳」だと話していました。
そもそもステムはすべての電子機器を自分の支配下に置いています。
電子機械類はステムが自由自在にコントロールできるのです。
だから人体なんかなくとも車も飛行機もミサイルも操作できる。
通信機器もね。
では、なんのためにグレイの身体を必要としたのか?
人間の思考や記憶の蓄積は
脳だけではなく身体全体で行っています。
思考や意思決定さえも脳だけでなく五臓六腑もその機能を担っています。
東洋医学の知識をかりればこんな感じ
⇓
感情が脳でコントロールできないのは
臓器の影響が強いからかもしれません。
思考や意思決定においても
五臓の影響が大きいのです。
んで、この人体全体を使っての
記憶・記録・思考の働きを向上させているのが
身体の「感覚」刺激なのです。
だからこそステムはグレイを選んだんでしょう。
ポイント⑤人間グレイvsAIステム
※大いなるネタバレあり
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⇓
ステムがグレイの身体を完全に自分のものにするために
とった手法がエグイのです!
グレイの精神を耐えがたい究極の苦痛まで持っていき
その後、グレイの望む仮想現実空間にグレイの魂を誘い込み
そこに閉じ込めたのです!
えぐ過ぎる…
しかも人間の精神空間の事までわかっているのか!?
人間が最後に逃げ込む精神の奥にある小部屋まで…
ポイント⑥続きが気になる
あの終わり方…
グレイは消滅したわけではないのです。
グレイの脳は健在ですしね。
ステムがこれから世界をどうするつもりなのか?
ステムが望む自分のアップグレードとは?
気になる部分がたくさんある(><)
ということで続編に期待しておきましょう。
では、また~☆