プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【BBA映画部】ゴースト・イン・ザ・シェル~感想:人間の脳と機械の身体 「これは人間?」

ゴースト・イン・ザ・シェル (字幕版)

超有名な原作もアニメの方もまったく知らないで観たので

BBA的には大満足な作品でした(‘v‘)

スカーレット・ヨハンソンがホントにサイボーグっぽくて似合ってたよ

 

 

この映画での北野武の演技はけっこう悪評となっていましたが

私的には監督の求めるものがちゃんと再現されていたように見えました。

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ゴースト・イン・ザ・シェル (吹替版)

ゴースト・イン・ザ・シェル (吹替版)

  • 発売日: 2017/07/19
  • メディア: Prime Video
 

 

原作やアニメと切り離して観た方が

楽しめるらしく、私はラッキーだったのかもしれません。

みんな有能で、技術が進んでいるけど

みんなが闘っている未来でした(;;)

 

 

映画 GHOST in the SHELL あらすじ

※超有名な原作+アニメの実写版ですが

原作を踏まえたオリジナル作品として

観た方が楽しめるようですよ。

 

舞台は近未来の地球

科学技術が進み、人間は義体化した機械パーツを自身の体に取り入れ

理想の自分を手に入れることができるようになっていた。

 

義体化技術で先を行く「ハンカ・ロボティクス社」は

政府の資金援助を受け

人間の脳をサイボーグ人体にはめ込み最強の工作員を造る研究を進めていた。

 

そして、テロ事件により体を激しく損傷した工作員ミラの脳が

サイボーグの体にはめ込まれ第1号となった。

 

ミラは「少佐」として先鋭達があつまる「公安9課」で

サイバー犯罪やテロ行為を取り締まっている。

 

政府要人やハンカ社幹部を狙うテロ首謀者を追う内に

少佐は自分の記憶が影響して起こるバグから

自分の過去や隠された秘密の存在に気が付いていく。

 

少佐が失われた自分を取り戻すと

今まで見ていた世界がその姿を180度変えてくる。

 

少佐が最後に選択するものは…

 

 

※以降はBBAが個人的に気になった部分について

 勝手に語っていきます。

 

少佐は「完璧な武器」か、それとも「人間」か?

彼女をつくったハンカの経営者は「彼女は武器」だと言い、

少佐自信も「私は人間でない」という意識を持っているようだった。

 

人間の体の一部に機械を埋め込んでもそれは「人間」だと思える。

失った体の一部を機械技術で取り戻しても、その前後で人は変わらない。

本人のままだと思う。

 

でも、機械の体に脳だけ移植したら?

それは人間?それとも機械?

能力も完全に人体の限界を飛び越えているのだ。

ネットワークに意識で自在に入り込めるし、

姿を透明にすることもできる。

ここまでいくと…人間とは言えない気がする…

 

更に、彼女のアイデンティティーを形成していた

「わずかに残された記憶」までもが偽装で

ハンカ社により埋め込まれたプログラムだったのだ。

 

彼女は道具?武器?兵器ロボ?

 

終始「自分の存在」が心と身体の間で揺らぐのだ。

でも、この映画は「どっち?」という選択以外の

新しい答えを私に見せてくれた。

 

そのヒントになった言葉をこれからあげてく。

 

「心と魂とゴーストもそこにある」

吹き替え版で見たので本来のセリフとは違うかもしれないが

一番最初に引っかかったセリフがこれ。

 

少佐をつくった博士が彼女にこういうのだ。

脳以外は全て義体だけど

あなたの体の中に「心と魂とゴーストがある」と。

 

心と魂の違いは何となく分かる。

東洋医学でも興味深い内容で出てきたからだ。

でも『ゴースト』って?

無意識のことかな?と思ったけど何かが違う…

 

心は感情で

魂は信念のようなもので

ゴーストは?

 

でも映画のタイトルからし

この「ゴースト」が「私」の本体っぽいのだ。

でも、あることを知り少し「ゴースト」が何か見えてきた。

 

「The GHOST in the Machine」:機械の中の幽霊

原作者によれば

GHOST in the SHELL」というタイトルが非常に重要で

その由来はアーサー・ケストラー著「機械の中の幽霊」だという。

 

 

んで、この「機械の中の幽霊」という表現の元はギルバート・ライル氏なのだ。

 

心の概念

心の概念

 

 

心と体は切り離して考えられるものじゃないと。

私たちが心と体を別の存在として考える時

心は「機械の中の幽霊」のようなものになってしまう…

 

無知なBBA故に

まだ全然彼らの言いたい事を理解できていないのですが

「天人合一」思想に触れていたので何となく見えてくるものがありました。

 

五臓が精神活動も担っていることや、細胞記憶などの話もここに通じるかも。

私たちは身体のすべて、細胞のすべてで感じているし記憶している。

脳での思考もその一部にすぎない。

 

人間の身体でも機械の体でも

とにかく1つの生命なのです。

意識があって生きていることが事実。

 

映画の中でも「何が私の存在を決めるか」

大事なことがささやかれています。

「何をするかで私たちは決まる」

思考そのものは空想・幻想の域で

「私が何者か」とを決めるものではないのです。

 

何を考え、どう行動するか?

思考と行動が一体となって外部に変化をもたらすとき

「私が何者か」決まるんですって。

 

思考を行動に移して私が完成する。

行動にうつして「思考する私」も完成する。

 

心と体を別々に考えているうちは

幻想と物体がそこに在るだけで

「私」も「人」もいないんですよね。

 

記憶でも思考でもなく

人を決めるのは「何をするか」だけ。

φ(..)メモメモ 真理かも。

 

「人は個性を美徳とされて、はじめて安らぎを得る」

これも凄く大事な言葉だと思ったのでφ(..)メモメモしました。

個性ってのが「いい部分」だけではなく

自分の「悪い部分」も含めてのことだと思ったんですよ。

 

「悪い部分」ってのは「ダメな部分」ね。

優れている部分じゃなくて「ダメな部分」も含めての「私の個性」が

この世界で尊いものだよってされた時に

私はやっと彷徨うのをやめて不安から解放され安らぎを得るんでしょうね。

 

人ってみんなそんなものの気がします。

いい部分を外に見せて、ダメな部分は必死に隠したり変えようとするんだけど

それも含めて「いいね」って認められたら

幾つもに分裂した自分がやっと1つになって落ち着く気がする。

 

「テクノロジーは破壊する」

テクノロジーが進むほどに

使う側の人間にそれを超える想像力と創造力がないと

テクノロジーは人間の欲の中で「破壊にしか使われない」らしい。

 

今まで人間がその手で築いてきたものや

地球が育んできたモノを

破壊してくだけなのだという…

 

既にだいぶ破壊されてるなぁ

歴史や文化を守らねば!

 

ほとんどの人がテクノロジーを「破壊」にしか使えない

どんどん人間の思考力も奪っている気も確かにするなぁ

 

色々と胸に刺さる言葉が多いので

聞き逃さないように観て欲しい映画です。

 

 

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