「天」これを「てん」「アマ」「アメ」とよむ時
その示すモノは違ってくるのですが、今回は漢字の「天」が示すモノを追っていく。
”漢字の「天」が示すモノ”というよりは、「天」という字や「てん」という音の響きから日本人がイメージするもの、と言ったほうがよいかな、そんな内容です。
私が尊敬する賢人・偉大な哲人「安岡正篤氏」ってこんな人
↓
では、「天命を知る」の続きへGO!
↓
天国・天界・天命・お天道様…
カタカムナの解読に取り組んでいると「アマ」「アメ」の印象強くなりますが、
そういえば、東洋思想における「天」って具体的に何を示しているんだろう?
そんな疑問にズバッと答えをくれたのがこの一文です。
東洋思想は「天」という上位概念を持っており、
人間は「命(めい)」に目覚めることによって、その「天」に相対できるようになると説く。命に目覚めるとは、解脱することであり、悟りを開くことである。だからこそ、「人は常に己を虚しうして、造化に参わら」ねばならないのである。
この「説く」は”安岡先生がそう説いている”という意味で
詳しくは『東洋倫理概論』を読んでみてくれ~
「あっ、そういうことか」と私はこの最初の一文に気付かされた。
”東洋思想は「天」という上位概念をもっており”
天というのは『上位概念』なのだと、はっきり云ってくれている。
”我々の世界を包括している、より大きな概念がある”と
知っている・感じている、わけです。
んで、それは「絶対者によるもの」であり「一なる者による造化」なのだと。
日本神話の神々というのは、その別界(別次元)の偉大な存在「絶対者」と「その造化」と我々を繋ぐもので⇒我々がイメージしやすいように、色々な角度から切り取って何とか我々次元でも描けるように落とし込んでくれたものなんでしょう。
漢字の「天」の成立ちも 人を正面から見た形「大」の字の
人間の頭より更に上位に「一」を足したものなんですって!
「大(人間)」に「一なる者」を足したのが「天」なんだぜ~シビれる~
無理くり見せてくれた時と似ている…
興味深いのはその先の言葉っす!
『人間は命に目覚めることによって、その「天」に相対できるようになる』
- 相対(そうたい)=向かい合うこと、向き合っていること
- 相対(あいたい)=対等で事を行うこと、互いに承知して事をすすめること
んで「相対」にはご存知「相対性」があるわけで、
『他のものとの関係の中で成り立つものやこと』で対義語が「絶対」なんだぜ~
つまりだ、人間は「命(天命)」に目覚めることで、
絶対者と対の存在となり、造化に参わる(まじわる)ことができる、ってわけです。
おお、素晴らしいではないか!
トートもほぼ同じこといってたなぁ。
天と一体となるために、天と共に造化(創造)するために
「天と己の心に向き合え」といわれているのですな。
そこに「天命」が見えてくるわけかぁ。
(つづく)