安岡氏が説く「人が進むべき道(目指すべき生き方・在り方)」を
実際に歩んでいる人はどのくらいいるんだろうか?
安岡先生が説く「道」はトートが説く「光の道」や
古神道が説く「神の道」に通じているので「正道」だと私も思っている。
安岡先生がそれを具体的に、現実的に示してくれたことにより
逆に「今の世界、今の日本でこの正道を進んでいる人はどのくらいいるんだろう?」
という不安というか疑念が湧いてきております。
過去を含めても『極一部、極少数』のような気がする。
一生懸命に生きている人は多い。
だけど、「命」を知り、自ら「命」を立て、運命を拓くに至る程「己と真に向き合う」時間もなく日々必死に生きて疲れている人が大半ではないだろうか?
今の世の中は「社会の維持」の為に皆が個人を犠牲にしているのかもしれない。
大事にすべき順序が逆向きに入れ替わってしまっている。
誰かがそう仕向けたんだろう。本来と真逆になっているから人為的・意図的な操作を感じる。
便利な世の中になっているように見えて、
人々は時間に追われ、どんどん息苦しくなっていないだろうか?
そんな中だからこそ、今、安岡先生の言葉をかみしめたい。
毎日必死に生き、時間に追われ、忙しい中でも
「自分の人生の中心たる己」を取り戻すためにも
人間を創る=人間学(徳慧の学問)の学びが必要なのです。
安岡先生が説く「人間学」とは
”人間の本質的完成のための智恵・徳慧の学問”を指します。
エメラルド碑板でトートが説いていた「智恵=光の鍵」と似ており
『人間学=人物を創る智恵・徳慧の学問』を学び積むことで
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【第一段階】本来の自己が感得され(真の主体性を取り戻す)
【第二段階】次第に天から与えられた自己の使命を知り(知命)
【第三段階】遂には自己の運命を確立する(立命)
そうして
「自ら靖んじ、自ら献ずる」人と成る(人物の完成)に至るそうです。
ここまで来ると内側の充実により「内も外も愛で溢れる」状態になっているようです。
ここでいう「愛」ってのは「喜びと感謝の気持ち」。
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心の内奥にいつも「喜びと感謝」があり、自分の内も外もそれで満たせるようになると
逆境も自然と順境に転化していくようになり、その時 人は真に「運命を拓いた」といえるんだそうです。
多忙な方も1日15分でいいので安岡正篤氏の言葉や関連書籍に触れて欲しいっす。
きっと心に響くものが得られますよ~
私が毎日手にしているのはこの2冊(どっちも文庫本600円~800円程で買えるよ)
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あの時代にとても冷静に「国と国民の動向」を見つめ心配していた安岡先生(;;)
一人でも自分の言葉や教えで「己の命」に目覚める日本人が増えるなら、と教育にその生涯と情熱を燃やした偉大な哲人です。
(つづく)