「火・水(カ・ミ)」の関係の続きへ
古代日本の智恵(叡智)に近づくための探究の中の「身体編」で合気道の祖・植芝盛平氏が説く「むすび合気」の世界を覗いております。
盛平氏の説く世界を理解するためにも「古事記の解読」は必要ですぞ。
ってことで必読の書をいくつかペタリ
更に深く合気道の世界を知りたくなったならこちらの2冊をどうぞ
では、合気の技を発するため、合気の身体づかいを感得するために必要とされる
”自らが天之御中主となる”
”天地の呼吸と己の呼吸を合わせ、天の息・地の息を合わせ武技を生む”
ということを更に深く追及してまいりましょう~
日本神話や古事記の示しにより、「火と水(創造のカミ)」の関係に於いて『水を上位とする観念』が見えてきましたよね。
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ここで古神道でも基本とされ、また最重要とされる「祓い・禊」の「禊」が関わってまいります。なぜならばイザナギ神の禊は海に入ることで成されたように、「禊」と「水」には深い関係があるからです。
禊の神髄は「水に入り、水の力で穢れを流す(祓う)」のではなく、この神々が示すような「根源の水」と繋がることによって為される「浄化」なのです。
根源の水と繋がり自ら「浄化の力を発揮する」ことが重要ってことですな。
では、どのように「根源の水」と繋がるのか?どうやればいいのか?というと、
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古神道にある「鎮魂・帰神」の法・行こそ我々の心身と「天之水」との「むすび」を得るためのもの、だそうです
古神道にある呼吸法や行法(業法)というは「神と人・天地人をむすぶ」ための叡智が詰まっているようです。
でも、古代日本の叡智は「日本語」のように今も我々の伝統的な日女生活に根付いていますから「毎日の入浴」1つとってみても、
- 「A」:ただただ無意識のうちに体の汚れや汗をお風呂で洗い流す行為とするか
- 「B」:これは「禊」の行法であり、根源の水と繋がり穢れを祓い浄化する行為
と意識(認識)して行いうかでだいぶ違いがでてくるのではないでしょうか。
盛平氏によると、日々の生活の中で「むすび(産霊神力)」を感じながら実際に「むすび(結び)」行為をすると良いそうです。
- 「おむすび」を握り、天地の恵みに感謝していただく
- 「紐を結び」結びの力の動きを感じる
- 「髪を結び」形が変わり、それによってどんな変化が起きたかを感じる
こんなことからはじめてみるのはいかがでしょうか。
どれも両手を使うので「左右の結び~左右の創造の力」を感じられますよね。
(つづく)