う~ん、結構 深い問を観ている者に投げかけてくる映画なんだなぁ
【映画 奴らを高く吊るせ~感想】
街の中央に絞首台(処刑台)が置かれている意味
それを見るモノに問い続けてくる映画
たった一人の判事が全ての犯罪と罪人を裁く中で
「治安・秩序を守るため」に何を優先させるべきなのか?
その辺の本音がとてもわかりやすく、丁寧に描かれている映画かも。
「混沌」状態の中で、必死に「秩序ある社会」を築こうとしている「ひとり判事」の孤独な闘いっぷりに最後の最後に気づかされた、私です。
悪を征する為に悪になる覚悟が求められる。
時には己の良心に反することもしなければならない。
「白か黒か」をハッキリ明確に判断してゆかねばならぬ中で、犯罪者の中にある諸事情にいちいち同情してはいられないのである。結局は「その人間が何を行ったのか」そこだけが真実で、その行いに対して審判が下るわけです。小さな同情が時々のブレがない分、正当な判断にも思える。
悪を征する為に「力」をもって制圧する覚悟もいる。
”ラストシーンの2人の会話”
そこにこの映画の核心があると思った。