手塚先生と酒でもコーヒーでもいいので
飲みながら「火の鳥」の世界について話してみたい…私です。
人も宇宙もクラインの壺の様な構造なのかもしれません。
アニメ版火の鳥は全13話と
だいぶギュギュっとコンパクトになっているので
手塚先生と語るなら漫画版で完全コンプしなくては☆
私なりに各回の中で「凄い」と思ったところや
気になったところを紹介したいと思います~
アニメ版:火の鳥 ~第一話「黎明編 その一」
プライムビデオで視聴できる方はこちら
原作はこちら
【ざっくりあらすじ】
話の舞台は3世紀の倭(日本)、
火の山がある「ヒの国」(集落)にナギという少年が暮らしておりました。
ナギの姉ヒナクが謎の病に倒れ明日をもしれない状態に…
生死の境をさまようヒナクを救うため、
彼女の夫ウラジは「永遠の命の力を持つ」という
火の鳥の生き血を求めて「火の山」に入っていく。
火の鳥に矢を放ったウラジの運命は…
村の海岸に漂着した怪しい異国の男が捉えられる。
不審な侵入者として首をはねられそうになった男は
「私は薬師のグズリだ」と名乗り
医学の知識があるため村の役に立てると訴える。
村長が男にヒナクの病を治すように命じると
「足の傷から菌・毒が入り血が汚れたのだ」とグズリはいい
青カビを村人たちに集めさせる…
グズリのおかげでヒナクの容体は回復するが
この後村にとんでもないことが起きる!?
見どころ①火の鳥、ヒの国の「ヒ」
日本の神話ともガッチリ関係のある話になっているようなので
その辺も注目ですが、カタカムナをたしなむ(?)私としては
物語の始まりが「火の鳥」「ヒの国」であることに注目です!
万物万象の創造のはじまりの「ヒ」(極微粒子)なんだぜ~
つまり、火の鳥のはじまりはカタカムナが示す「ヒ」だというわけです~
手塚先生はこの「ヒ」を「火」と表現しておりますが
もちろん「日」の意味も含まれていると思われます。
なぜなら、ヒミコを天照大御神と重ねて描いておられるからです~
ヒミコの弟がスサノオになってますから。
第一話に「ヒミコ」も深く関わってきますから。
見どころ②(イザ)ナギと猿田彦の出会い
日本創成の父神イザナギが投影されている少年・ナギ
この少年が因縁の相手として出会うのが猿田彦です。
ヒミコの命を受け「ヒの国(村)」を滅ぼしに来たのです。
そしてナギの故郷を殲滅してしまうのです。
一人助かったナギは
村人を皆殺しにした猿田彦に飛びかかっていくのです。
猿田彦命がどんな神であるか?
知ることでこの後のエピソードに「なるほど」と唸ります。
古事記にある猿田彦命からは「天(高天原)と地上(葦原中国)を繋ぐ存在」
というイメージが強いです。
そんでもって、手塚先生が描く「火の鳥」では
どの時代でもこの二人が重要人物として現れます~
主に猿田彦ですけど(^^;)
たぶんアトムとお茶の水博士も「ナギと猿田彦」関係者だと思う。
見どころ③ヤマタイ国の高度文明
「ヒの国」と同時代にある「ヤマタイ国」の
文化・文明の差がとんでもないのです!
ヒの国の人々が病に倒れたら「祈祷」という方法に頼る一方で
ヤマタイ国の薬師グズリはヒナクの謎の病を「破傷風」と即判断!
そして青カビと豆油と水で治してしまうのです(すげぇ)
「破傷風」と聞いて思い出す映画
↓
更に軍事力が桁違いに違いすぎるのです(;;)
ヤマタイ国は軍隻に防人の鎧まで既に技術を持っており
火による合図(信号)まで用いているのです。
戦術まで…
ヒの国とヤマタイ国の「街づくり・都市計画」の違いを見れば
一目瞭然ですが、13話まで見終えると
どちらが「本当に優れていたのか?」は判断が難しくなります。
「その二」へつづく