第58首は非常に興味深い内容となっております。
日本神話の神々の名はまさに「名は体を表す」なんだ、と。
◆カタカムナ第58首を詠む
声に出して音を響かせイメージしましょう♪
【カタカムナ第58首】
オホトタマ タマルアハチ ホノサワケ
◆一音一音の示し
「カミワケ」
- カ(根源の力、力)
- ミ(身、実、実体、光、生命力の実質)
- ワ(輪、環、和、調和)
- ケ(様々な変化性を、放出する)
「ノウタ」
- ノ(時間をかける、変遷する)
- ウ(界面からの発生、生まれ出る)
- タ(分かれ出る、分かれる)
ここから音を纏めて「ことば」にして解読を
◆カミ・ワケ・ノ・ウタとは
「カミワケ」の「ウタ」を更に細かく区切ると
カミ・ワケ・ノ・ウタになるかと。
「カミ・ワケ」を素直に一音一音が示す意味を繋げて考えてみると
”根源のカのミ(身・実)として、カムナマニマニにされた「ワ」から
様々な変化性をもって放出され、”
⇓
「ノ・ウタ」を続けると
”そのカミワケにより放出・発生した「様々な変化性をもつカミ」が
時間をかけ変化(変遷)して、潜象界面から現象界へ発生したものは、”
⇓
※次の「オホトタマ」に続く
こんな、感じのことをいっているようです。
しかし、この「かみわけのうた」という音の響き、
現代日本語の感覚でもするっとイメージ湧いてきませんか?
◆神わけの唄
「かみわけのうた」という音を聴いて
まず頭に浮かんだのが「神分けの唄(歌)」というイメージです。
⇓
この「わけ」の解釈がいくつかあって
①神分けの唄
カム(潜象界そのものの巨大な力・意識・意図)を「一なる存在」とするならば
「一なるカムの力」がいくつかに分けられ、アマ界に出現したものが「カミ」であり、
カムナがマニマニして分けれ出た「カミ=神」について示されたウタだよ~と。
②神湧けの唄
カタカムナは「神分けの唄(歌)」であると同時に
その音の響きによって、神~神の力(神気)が湧くように作用する
「神湧け」の唄になっているよ~、と。
→つまりは「言霊・音霊のによって現象に作用するよ~」ってこと
③神訳の唄
神の名が示すままに、神の訳(道理=この世界の理)を歌っている、
それが「カタカムナのウタヒ」なんだよ~、と。
「ウタ=歌・唄」の語源
ここでもう1つおさえておきたいのが「ウタ=歌・唄」の真の意味!
日本人は古から「ウタ」文化を大事にしてきましたよね。
神事や祭事に今も古からのウタが伝承されております。
この「ウタ」という言葉には、
- 「うったう(訴える)」
- 思いを「うつす(写す)」
- 言霊・音霊の力が作用する
このような意味がその根底にあるようです。
また「ウタ」は歌う者と聞く者の心にまで響くことから
「心を打つ」とか、手拍子などを「打ち合う」という
「打つ・打ち合う」意味も源に持っているそうです。
何処からみても「ウタ」というのは、
”現象への強い作用の力をもっている”ってことに変わりないようです。
実に面白い…つづく。