「ハヤウツシ」された『ワタツミ』なるほど
ワタツミが生命質のハジマリなのか!?
◆カタカムナ第69首を詠む
※声に出して音を響かせイメージしましょう
カムナガラ カエシ ナギトキ トコロタカユラ
イヤアマウツシ オホアマウツシ カムナガラ
カムナホビ イキアマツトメ ハヤウツシ
ワタツミ ハヤヨミツ カムアマ
「ワタツミ」が単なる「ワタしたツミ(粒子)」ではなく
非常に重要なポイント(点~起点)を示していることがわかったてきたぞ。
◆一音一音の示し
「ワタ・ツミ」
- ワ(調和、和、輪、環)
- タ(分かれ出る、独立発生)
- ツ(集まる、個々の、津々)
- ミ(実、身、実体、光、生命力の実質)
ここから音を纏めて「ことば」にして解読を
◆ハヤウツシされた「ワタツミ」
”ワタツミとは生命細胞レベルの粒子”だと述べていた。
私はこれを単に⇒「かなり複雑に構造化された(カからの変遷が進んだ)状態の粒子」と解釈していたのですが、カタカムナ第69首を繰り返し詠んでいくなかで「あ!」となった。
唄が進むごとに「この世界の生成の過程・様子」が詳細に示されてきていますが
全ては相似象なので「大アマが小アマを生成する過程」でもあり、
受精卵から赤ちゃん誕生へと「人が生成される過程」でもある、
そんな内容がここ数首をとおして示されていますよね。
第69首に示されている
カムナガラに⇒カムナホビした「ヒ」が⇒イキ・アマツ・トメして
↓
生命・現象の発生~成長・繁栄の方向性(カム意・カムの計悪・構想)を
「ハヤ(甲矢)によりウツシ(写し・映し・現し)」され
↓
ワからタした個々のミ粒子~ミの集まり(ワタツミ)
これが「生命質のハジマリ」の「生命細胞」だと私に納得させてくれたのは
日本神話が示すワタツミ神が「海神=海の神霊」だという点です。
◆ワタツミ=海神・海の神霊
古代日本語の音の示しでは
「わた=海」・「つみ=~の霊」となり、ワタツミは「海の神霊」
海を治める神ではなく「海そのものの霊(神霊)」なのです。
私が思うに、母体の中=胎児がいる環境というのは「まさに海のウツシ」であり、
そこからイヤアマウツシ・オホアマウツシとウツシを繰り返され発生する『ワタツミ』というのはその環境が濃くウツシされた「生命細胞」なんだなぁ、と。
「トロヤマ」とか「トロカエシ」というヒビキが示すように
トロとはそういった「生命の源泉(生命の源液)」のトロミある状態を指してるんだろうな、と。
原子・分子が固く結合したエネルギーの高圧縮・凝縮態の塊が物質だとしたら
もっと柔軟で弾力性がある複合体的マトマリが生命細胞=生命質のハジマリなのかな、と。
”水(水分)=可視化された根源エネルギー”としたら
その水エネルギー+アマウツシされた「感受の心」が創りだす
「イキツチノワ」が生命なんじゃないでしょうか。
ウタの続きで更に「ワタツミ」が何なのか詳しく語られております。
(つづく)