この中心図象の意味も見えてきはじめましたが
第75首は「イザナギ・イザナミ」神を理解するのに重要なウタかも。
◆注目①「ナギ・ウム・カムナガラ」
私の考察では、「(イザ)ナギ」とは、
天と地を繋ぐ「天の御柱」で、
その天の御柱は更に天と別天を繋いでおり
この御柱の中には別天津神(五柱)の神霊力・神威が流れ降りている。
その「天の御柱」(ナギウム惟神)から横に広がる波動エネルギーが発生しており、
それが「(イザ)ナギ」の正体だと思うんですよね。
ナギ=薙ぎ(横に祓う力)+凪ぎ(波・風・心が静まる状態)
◆注目②「ムツ・ナギ・サキ」
古語辞典で引くと「ムツ=睦つ」つまり「睦まじい」を示し、
特に「男女の親しく睦まじい」様子だとされていた。
ここで、ちょっと「イザナミ」の存在もチラ見えしてきたね。
伊邪那岐のナギ⇒「那・岐」の字の意味ですが
- 那(美しい、豊かな)
- 岐(二岐に分かれる、ふたてに分かれる)
この事を心に留めつつ、次の「サキ」の意味をどうぞ
↓
「さき」を一字づつ古語辞典で意味を引いてみたのです。
- さ(差、早、然、左)
- き(生、気、木、記)
これは、もしや…左回りの渦状(螺旋状)の気・エネルギーを示しているんじゃ⁉
更に「左=ヒダリ=ヒたり」であり「ヒ」の力のことではなかろうか。
ここで「伊邪那美」の「なみ」の意味を見てみると。
- 那(美しい、豊かな)
- 美(調和)
ということは「ナギ」で2つに分かれた「二極性・二元の力」が
「ナミ」によって美しい完全調和に導かれるということですよね!
この2柱がなぜ「生成祖神」なのかやっと理解できた気がします。
「イザナギ・イザナミ」は相対(男女・陰陽など)を示しているのではなく
「二極・二元を生む力(二極に分かれる力)」と「その別れた二極・二元の力を完全なる調和に導く力」を示していたのです。
これなら、生命・現象がそこから生成されるのも納得っす。
基本的に神(カム)は美しい完全なる調和に向かってアマが進むように意図して創造しているわけですね。なんだかめっちゃ気持ちがハッピーです(謎)