古代日本の生態が非常に興味深いことになっております。
カタカムナの解読、日本語の音のヒビキ・構造に興味を持ち、日本神話に触れ、ついに古事記の解読に入った私です。
私の最近の愛読書はこちら
古事記・序文の第8文は非常に不思議な描写に溢れております。
熊と化れるもの川より出で、天の剱を高倉に獲、尾生ふるひと径を遮ききり、大きな烏吉野に導く。
(「古事記・序文」より)
では、読みの「音」を確認しましょう。
”熊(くま)と化れる(かれる)もの川(かわ)より出(い)で、天の剱(あめのつるぎ)を獲(え)、尾生ふる(おはふる)ひと径(みち)を遮き(さき)きり、大きな烏(からす)吉野(よしの)に導く”
ここで語られている内容は『東征の神武天皇が熊野から吉野に導かれる事跡』なのですが、天界ではなく地上界(というか古の日本国の地)でこれらの生き物が登場していることに驚くばかりです。
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「熊に姿を化えたものが川から現れ」
「尻尾の生えた人が(天皇の往く道を)遮る」
「(天より派遣された)大きな烏が道案内をした」
尻尾の生えたヒトというのは「人=人間」なのでしょうか?
それとも孫悟空のような聖獣なのでしょうか?
大きな烏とは、どうやら「八咫烏」のことのようです。
この時、八咫烏を派遣したのが「高御産巣日神」であることと、八咫烏が「太陽の化身」ともされている「導きの神」である点がとても気になっております。
トートの話し(エメラルド板)にでてきた「太陽の翼」とか「ホルス」に関係があるのでしょうか??
謎の生命(生物)の登場が何を意味しているのか?
この謎は第四の神「ウマシアシカビヒコヂ神」の登場によって明かされることになります。(※私の勝手な解読・解釈によるものですけど)
ここで描かれているのが「神武天皇の東征場面」なので、第7文でもでてきた「秋津嶋」という日本列島を示す「名」「言葉」の由来に触れてきたい。
日本の国土を「秋津嶋」と呼ぶようになったきっかけは「神武天皇」の言葉にあるのですから~
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日本列島を高い丘から見下ろした神武天皇が、日本国土の姿・様子を
「蜻蛉のとなめせるが如し(トンボが交尾しているようだ)」といったことから
「蜻蛉=古語:あきつ」なので、「秋津嶋」といわれるようになったそうです。
蜻蛉の交尾姿というのは非常に特徴的で簡単にいうと「頭と尻」を重ねあった「環」になっているんですよね。
つまり、神武天皇が見た「日本列島の姿」というのは
”日本そのものが番(つがい)嶋による環なっている”ということではないでしょうか!?
私が何をいいたいか、というと
”日本そのものが生成化育(造化)の循環のウツシ(顕現化)そのもの”ではないかってことなんです。「日本国(国土)全体が、そもそもイヤシロチそのもの」ってことっす。
日本海側のソリと、太平洋側のソリで雄雌の対なる蜻蛉の交尾中の状態を、
北海道と九州は雄雌の対なるトンボの頭を示しているのかもしれません。
蜻蛉=ドラゴンフライ、もしかしたら一対の龍が太極図のように環をなしている姿なのかもしれません。
(つづく)