こんなにハッキリとイザナミ神の御身体が埋葬された場所が示されているのか!?
と、驚いた私です。
「古事記」の解読に挑み始め、驚きの連続っす。
日本語のヒビキの神秘構造に触れ、古代日本の智が込められた「古事記」に記された神名や地名、事名が示す「真意」を探っております。
では、続きへ
故、其の神避りたまへる伊耶那美神は出雲国と伯伎国との堺の比婆の山に葬りまつりき。
(「古事記」より)
ここで注目してほしいのは「伊耶那美神」と表されているところです。
イザナギ命と地上の国固め(地上世界の創造)に天降りやってきたイザナミ命が「国生み」「神生み」に従事されているときの「命名」から「神避り」により離れ「そもそもの神名」に戻ったわけです。
「天津神の命(めい)から離れた」ってことですよね。
ここ、割と重要な部分だと思うんですよね。
この後、伊耶那美神は「黄泉の国の大神」へとまた変わるわけですから。
「命(みこと)名の神」というのは別天の使者であり、別天(カム界)と繋がっている存在だと考えていいのではないでしょうか。
もっというと「命(みこと)名の神」は、「カム意=天之御中主神の意のウツシ(使者)」ってことじゃないか、と。
私はここにきてやっと日本神話における「~神」「~命」という神名の「別け」を理解できたのでございます~(味わい深いっすな)
(つづく)