その「八柱」の纏まりの本質はどこにあるのか?
古代の智の探求(神聖幾何学や宇宙観)に興味をもち、古代日本の智に興味が湧き、カタカムナや日本語のヒビキの神秘構造に触れ、古神道や武産合気などに興味をもち、今は「古事記」の解読に励んでいる私です。
イザナギが十拳の剱で火神カグツチの頸を切り落とした時に生れ出た神々が「八柱」出揃いました。私は次の一文を詠むまで、この八柱の神の本質は「カグツチの血」にあると思っていたのです…ところが、
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上の件、石析神より以下、闇御津羽神より以前、併せて八の神は御刀に因り生れし神ぞ。
(「古事記」より)
「上の件(くだり)、石析神(いはさく神)より以下(しも)、闇御津羽神(くらみつは神)より以前(さき)、併せて八の神(やはしらのかみ)は御刀(みはしか)に因り生れし(あれし)神ぞ」
”この八神は御刀に因り生れし神ぞ”
ってはっきりと書いてあるやないか~
イザナギの神剣を「物実」として「むすび(産巣日)」がなされ生成された八神だというのです! その本質(DNA)は生成祖神イザナギ命の振るった神剣にある、ってことやな。
この「神の剱」は大きくみれば、その本質は「天之沼矛=零雷矛」や「天御柱」と同じなのですが、それら「創造の核」として立つ存在と違う点が1つある。
”切り離す・切り分ける”力が強いということ+それ(切断・分解)によって新たな生成を起こす力を持っているということなのです。
あと…生成(造化・創造)において主体(造化の主)の感情が大きく作用していることが今までの「造化の柱」と違うと思うのです。
一般的には、この八神は”岩石に含まれる鉄鉱を火と水の力で刀剣と成す神話”と解釈されているそうです。
私は自己循環・自己意識(感覚・思考)を備えた「生命」の創造をその構造面から説いているように感じたんですけどね。
イザナギがイザナミとの協力・共同による「神生み」で生成した我が子(最後の子=火神カグツチ)の頸を斬りおとしたことの意味が「神剣の本質(その正体)」に大きく関わっていると思われます。
”神の創造物を破壊する”
”神の創造物を切り開き、その中・内を知る”
ここからイザナギの創造の方法が大きく変わっていくもんな。
(つづく)