ここで、「杙」の男女神が対・組で示されていることの意図を探っていきたいと思います。
カタカムナや神代文字の示し~日本語の響きと神秘構造に触れてから「古事記」の解読に入った私です。この順で古代日本の智恵を追うことを強くおすすめしたいっす。面白いから!
では、ここでペア・対・一組の男女神としての「角杙神と活杙神」の示し、何を象徴しているのかを考えてゆきましょう~
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対なる一組の神で示されている意図は「実⇔虚」「陽⇔陰」「現象⇔潜象」のカカワリを持つ「杙」の神だということ、でしょう。
「造化機関たる地」の造成用の杙である二柱の神。
- 角杙神=天の杙からの移植による「造化機関(造化生命体)たる地の骨格の基礎」成す杙
- 活杙神=水(天の水、一元の界・原始の海の水のウツシたる生命の水)が造化生命体たる地の「体内」を勢いよく流れるための水路の杙
個々の神名から、ここまでは読みとれました。
では、この二柱の神が並んで示す「地の杙」とは何か?
それは先に紹介した「杙」が持つ古代の意味にあります。
「杙」の字の示しで一つ気になるモノがありました。
⇒”梨に似た果樹” を指すというのです。
つまり、この「杙神」二柱が揃い示すのは、「造化機関たる地」それは「造化生命たる地」であり、その姿(全体像)は「梨の様な実をつける果樹」のようであるということなのです!
まさに「生命の樹」ですな。
生命・現象を生む(生成する)世界樹とでもいうのでしょうか。
なんで「梨に似た実」なのかはわかりませんが、なんとなくエデンの園にあった「リンゴの木」を思いだしますね。
そして「木」というものが古事記でどのように示されているかが今後非常に重要になってまいります。「木」は山神・オオワタツミよりも先に登場(生み出され)ているのです。山が木を生成化育するのではなく、実はその反対なのかも…しれません。
(つづく)