神世七代の第五代の神が登場です。
同じ音に意図的に男神と女神で別の漢字が当てられているようです。
カタカムナの解読2周目に入る前に、更に日本語の響きと神秘構造への理解を深めるために、そして何より「古代日本からの智恵」を授かるために!
「古事記」の解読はじめました~
では、神世七代の第五代の神の登場へ
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次に意冨斗能地神。次に妹 大斗乃弁神。
(古事記より)
日本語は「音のヒビキ」が先に在ったはずなので、読み音を確認しておきましょう。
”次におほとのぢ神。次にいも おほとのべ神。”
「おほとの」まで一緒の音なのに、まったく異なる漢字が意図的に当てられていますよね。それだけ、この二柱一組の男女神が示すものが複雑で深いということではないか、と思われます。
「と」は戸・門のことで、家屋の象徴神 だというのですが…(‘~‘)
まずは「おほとのぢ神」から、その神名の示しを読み解いていきます。
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【意】
語源:音が何を意味するか、その心をおしはかる…これが「意」の本来の意味
「音は神の訪れ」とされ、もともとは神意を推し測ることを意味したそうです。
故に「憶=心+意」は、示された神様の意思を心の内に思い測り推測することを意味し、「記憶」という言葉は「心には示された神意の記録が在る」という意味が本来のものなのかもしれません。
日本語は「神との対話」「神意を知る」ためにあり、常にその視線は神に向けられているのです。そのために「あ~ん」の音のヒビキも計算されているようです。
【富】
語源:ウ冠(宇の屋根)+神に供える酒樽のふくらみを象形した字
屋根下=つまり家(家内)に物が豊かに備わる様を示している、のだそうです。
私はこれを「家」のことではなく、「宇内(造化機関としてのこの宇宙)」の充実・生命現象の生成・繁栄を示しているのだと解釈しました。
【斗】
意味:柄杓(ひしゃく)、ます=「酒をくむもの」
どうやら「冨」で宇内に醸された 豊穣な実り(恵み)を象徴する酒を汲みあげる柄杓がここで登場したようです。とても驚異深いですね。
【能】
意味:できる、働き、力、才能、能力、効能、才能に優れた人
【地】
意味:天の下、大地、地の神、下・下部・下地、素地
これらの意を合わせて「意冨斗能地神」の神名が示す意味を考察してみる。
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一般には、大地が完全に凝固した時を神格化した神とか国土の形成を表す神とされています。
先の角杙神・活杙神により「造化機関(造化生命体)としての地」の基礎となる杙が打ち立てられ、「意冨斗能地神」によって「造化機関として神の意の音(ヒビキ)を受信する機能」と「造化生命体としての自己充実・自己拡大(繁栄)能力」を備えた「地(大地)」の完成が示されているようです。
(つづく)