「意冨斗能地神」と「大斗乃弁神」が一組の男女神として表されているの理由、そこに迫りたいと思います。
日本語の計算された音のヒビキとその神秘の構造に迫るため、カタカムナやあわ歌、ひふみ祝詞などを追っている私です。
んで、ついに「古事記」に向き合う時がきた!
では、さっそく解読の続きへ
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神世七代の第五代の二神、この神が何を表しているか一般的には、
- 大地が凝固し完成した時を神格化した神
- 国土の形成を表す神
- 地上のはじまりを担う男女の神の身体の完成を表す神
- 「偉大な門口にいる父・母」を表す神
こんな風にいわれております。
造化機関としての地の完成、造化生命体としての地の身体と生殖機能の完成を表している神であり、その相似象として以上の「謂れ」には私もほぼ賛成でございます。
しかし、ここで私はこの神名に向き合って解読したところでは「父・母」の象徴という部分は疑問が残ります。
男神とされる「意冨斗能地神」は造化生命たる全体の身体の完成とその構造・機能を示しており、天地に響く「音=神の意思」を受信・慮る能力と自己拡大・自己充実・自己循環能力を備えていることを主に示している、と思われます(私解釈)。
女神とされる「大斗乃弁神」は、その造化機関・造化生命体たる「地」の宇内充実の生成システムが「母の胎内」「植物の種子を包むワタ」のように「己の一部として体内・胎内・内部で生命を育む」ものであることと、生命体として高い人格を有しており、言葉でこの世の道理を明らかにし子に教え伝える能力(働き)も備えていることを主に示している、と思われます(私解釈)。
もしかして…「意冨斗能地神」は「意」でウケとった神音(神意)を、生命のミにウツシ、種子を生成する機能をもっているのかな?だとしたら確かに父かぁ。
私は何となく「造化生命体たる地」の生命体としての実(身体)と虚(内部の神秘構造)を男神(実)・女神(虚)で示しているような気がしております。
でも角杙・活杙の骨格形成+血管・神経路の形成から、だいぶ肉体と脳や生殖器官もつ造化生命の姿が見えてみましたよね。
(つづく)