日本語のヒビキやその神秘の構造に触れた後に「古事記の解読」に入ることをオススメします(その方が面白さが格段にアップするから)
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では、「古事記の解読」へ
ここからイザナギ・イザナミによる「国生み・神産み」がはじまります。
二柱の神が造化三神より「命」を受ける処から二神の生成物語がはじまります。
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是に天つ神 諸の命以ち、伊耶那岐命・伊耶那美命の二柱の神に詔りたまはく、「是のただよへる国を修理め固め成せ」とのりたまひ、天の沼矛を賜ひて、言依さし賜ふ。
(「古事記」より)
今回はまさに同化三神の命=御言葉を解読してまいります。
⇒「是のただよへる国を修理め(をさめ)固め成せ」
(訳:「この漂っている状態の国土を繕い、しっかりと固定しなさい」)
つまり、この時 国土(葦原中津国)はまだ漂う不安定な状態で完全なる「形」を成していなかったってことになりますよね。
「国土の定立」の象徴だったはず…(‘~‘)
しかし、イザナギ・イザナミが造化三神から受けた「命」によると まだ「未完成」な状態だったってことですよね。
「古事記」にみる空間場造りの構造過程を追っていくと、「常立神」というのは「その空間場=一界を支え創造(造化)の中心となる芯柱」のことだと思われます。
私がこの造化三神の命の御言葉を聴いて一番驚いたのは、造化三神=造化の根源(神)であっても「即、完璧な完成を成すのではない」という点なのです。
特に「天地の間に在る”中津国”=我々が在る空間(界)」は特に「即完成」難しいようです。
造化には、やはり順序や法則性がある。
最初に「空間場(界)」があって、そこに造化の中心となる柱が立ち、そこから「マカ(空間場の力)」と「カム(潜象)・アマ(現象)の力」のカカワリにより、環境場に調和した生成が成されていくということだろう。
この時の「葦原中津国」の状態がどの様なものだったということを更に深く掘っていこう。
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「是のただよへる国」とある部分、原文では「ただよへる=多陀用獘流」と漢字が当てられております。
”多くの蛇行・湾曲を用いた、獘(やぶれる、たおれる、尽きる、悪い)流れ”の状態に国土があった
ということですよね。
つまり、国之常立(神)が示す、別天(根源)と天地を結ぶ「国の芯柱」から湧き出るエネルギーが散乱・濁流しており「清浄な流れ・循環になっていない」ってことですよね。
この根源から溢れるエネルギーの「流れ・結び・巡り」を整え、国をしっかりと整い固めるためにイザナギ・イザナミはこの地に降り立ったというわけです。
天と地の間の「中津国」たる『国』も天地と同様に「造化機関・造化生命体として完成させる」為にこの二柱の神は遣わされたのです!
(※私はここに気付いて感動したよ~)
つづく