「天の沼矛」ってどんな矛だと思いますか?
カタカムナの解読2周目に挑む前に、「古事記」を読んでそこに示された智を理解せねば!と焦り解読に勤しんでいる私です。
造化三神がイザナギ・イザナミに「是のただよへる国を修理め固め成せ」と詔たまひ、「天の沼矛」を与えて「命」を委任された、と書かれている。
造化三神が伊耶那岐命・伊耶那美命に「命」と共に授けた「天の沼矛(あめのぬほこ)」ってどんなものなのでしょうか?
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きちんと「天の沼矛」という名があるということは、そこに特別な意味と神霊力があるということ。
「天の沼矛」は日本書紀にも登場します。そちらの表記からすると、どうやら「玉の付いた矛(玉で装飾された矛)」らしいのです。
このことから神事用というか、武器としての矛とは違うものだと推測されます。
イザナギ・イザナミが「天の沼矛」を使う場面でも 海をかき混ぜるための棒として使っていますしね(^^;)私はこっちの「かき混ぜる」+「渦を成す」処に天の沼矛の本質があるような気がします。
更に私の勝手な「解読」でいいますと、
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「天の沼矛」=”あめのぬほこ”
「あめのぬほこ」という音のヒビキの方が先にあり「本質」を表しているはず、なので私なりにこの音のヒビキパズルを解いてみると、
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- 「あめの」=”造化の”
- 「ぬ+ほこ」=”零雷(ぬち)矛”~”零(ぬ)矛”
古神道の本を読んで「零雷(ぬち)」という言葉に出会いました。
「零雷(ぬち)」とは、天之御中主の精神力(無限力)こと。
更に「零穂凝(ぬほこ)」とは、「零雷」が穂先として分かれて凝り固まったものを示す言葉だとされています。
古神道の本によると「零穂凝」と「天の沼矛」は同じものだそうです。
つまり「天の沼矛(あめのぬほこ)」とは、天之御中主神~造化三神の無限の神霊力が穂先として分かれ出て凝り固まったモノ=造化神の神霊力の塊なのです。
”穂先のように凝り固まった”ならば「玉矛」であることにも納得ですよね。
イザナギ命・イザナミ命は、造化三神の力を「天の沼矛」として授かったということなのです。
柱や矛など根源の力と界を繋ぐ重要な象徴物が非常に似た形状を持つことに注目すべきかと思われます。
(つづく)